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KOBEゼロカーボン支援補助金 採択事業の結果

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記者資料提供(2024年6月21日)
神戸市環境局脱炭素推進課
神戸市では2050年カーボンニュートラルの実現に向け、2022年度より「KOBEゼロカーボン支援補助金」を創設し、市内の脱炭素や地域貢献に繋がる取組にチャレンジする市民や地域団体などを応援してきました。今年度も多数の応募がありましたので、その採択結果についてお知らせいたします。

1.募集の結果

2024年度募集(募集期間:2024年3月15日~4月22日)ではチャレンジ枠(補助上限額500万円)16件、一般枠(補助上限額100万円)25件の計41件の応募がありました。審査の結果、24件(チャレンジ枠9件、一般枠15件)の事業を採択し、補助交付を決定しました。

2.採択事業一覧

  申請者 事業名
チャレンジ枠 六甲バター株式会社 工場から出るチーズ廃棄物の肥料化に伴う検証試験およびQBBエコシステムの確立
神戸市公立大学法人 神戸市立工業高等専門学校 無人ボートを用いた高確度ブルーカーボン算定手法の開発
シェアウッズ 山崎正夫 六甲山や里山等放置林を間伐し、サプライチェーンの再構築で炭素貯蔵と都市に第2の森林をつくる事業
Re.colabKOBE 学生を主体とした里山ゼロカーボン再生事業
光オンデマンドケミカル株式会社・国立大学法人神戸大学 バイオガスを原料とする光オン・デマンド化学品合成による温室効果ガス削減への取り組み
ミチニワ代表事業者 三宮本通商店街振興組合 ミチニワゼロカーボンー街のにぎわいが森を育て、脱炭素へー
一般社団法人 須磨里海の会 須磨海岸における海草藻類を利用したブルーカーボン増大事業
淡河松森医院跡みらい会議 OH!GO!SATOYAMA-ENE-CHANGE
小林剛史 バイオ炭製造・貯留「森のCCS」事業 竹森林整備伐採木のバイオ炭製造と長期保管による大気中の二酸化炭素の吸収・固定化事業
一般枠 兵庫里山森林整備ボランティアグループ 神戸の里山放置林の森林整備による二酸化炭素吸収・固定化促進事業
特定非営利活動法人PVネット兵庫グローバルサービス 小水力発電設備設置エリア内里山より産出される木材の活用や、バイオ炭化・チップ化による炭素貯留でゼロカーボンに貢献する事業
あいな竹ぐるーぷ 竹林の保全と活用から里山の自然環境を守る事業
オーエス株式会社 カーボンニュートラルを楽しく学ぶ里山農園
空き助ながた 空き地刈草の堆肥化と太陽光発電による井戸灌水システムを備えた、ネイバーフッド&ゼロカーボン菜園事業
小寺里づくり協議会 竹林整備プロジェクト
倉内敏章 貨客混載を通じた地域間交流の促進事業「KOBEベジバス」
工藤祥 農作物を土に返して脱炭素~イチゴCO2削減プロジェクトin大沢
株式会社ナガサワ文具センター 再生可能資源の再利用事業
淡河町地域振興推進協議会 淡河バンブープロジェクト
SAND DESIGN 砂田安菜 廃棄の削減と消費行動改革を目指すサステナブルジュエリーの実証事業
国立大学法人 神戸大学 環境教育プログラム「山の子エコロゴス」の実施を通じた、脱炭素社会を実現する環境意識の向上と、六甲山上の地域課題を解決するコミュニティの活性化
さとのくらしfarm 石田篤 神戸におけるカーボンファーミングの実現
合同会社神戸白黒 アースクリーン竹炭事業
学校法人関西学院・株式会社神戸酒心館 気づいたら脱炭素ー脱炭素型ライフスタイルへの転換(COOL CHOICE)促進のための脱炭素製品の「環境への優しさ」の知覚向上施策と脱炭素物流促進に関する実証実験事業ー

3.過去の採択事業の紹介

生活に身近な脱炭素の取組を広めるため、過去の採択事業を市のホームページにて紹介しております。
KOBEゼロカーボン支援補助金(過去の採択事業)

【参考】各事業の概要

チャレンジ枠
六甲バター株式会社
チーズ廃棄物を堆肥化することでCO2の農地貯蔵を目的とし、年間約9tのCO2削減を図る。
神戸市公立大学法人 神戸市立工業高等専門学校
音響データから海藻種を特定、無人ボートを用いた環境負荷の低いブルーカーボン算定手法を開発し、1日あたり91㎏のCO2削減を図る。
シェアウッズ 山崎正夫
放置林の間伐を行うほか、山林に隣接したエリアに中間土場を設置、伐採木の乾燥・保管を行う地域住民に開かれた土場「木の駅(シェアドバ)」を運営し、年間約4tのCO2貯留を図る。
Re.colabKOBE
太陽光由来の再エネ電力を活用した電動農機具による農業の実施で年間約15kgのCO2削減を図るほか、電動バイクによる周辺農地や里山をめぐるアグリ・ツアーの実現を目指す。
光オンデマンドケミカル株式会社・国立大学法人神戸大学
バイオマスに含まれるメタンを原料として、⾼付加価値の医農薬原料やポリマーを合成し、環境負荷の低い方法での化学合成の実現により、年間約9tのCO2削減を図る。
ミチニワ代表事業者 三宮本通商店街振興組合
商店街エリアで貯めたアプリのポイントを六甲山の森林整備に繋げる仕組みをつくり、年間約0.5tのCO2貯留を図るほか、体験イベントの実施で商店街のカーボンニュートラル化を目指す。
一般社団法人 須磨里海の会
藻場の保全・拡大の取組や、モニタリング調査の実施でブルーカーボン事業を推進し、年間約8tのCO2吸収を目指すほか、啓発イベントの開催でカーボンニュートラルに向けた地域の機運醸成を図る。
淡河松森医院跡みらい会議
農村地域における太陽光発電や電気自動車の積極的な活用で年間約2tのCO2削減を目指し、それらが体験できる場をつくることで地域住民の脱炭素社会への意識・理解の向上を図る。
小林剛史
放置林の整備で出た伐採木からバイオ炭を製造し、年間約15tの里山への炭素貯留を図るほか、市民参加型の活動実施でカーボンニュートラルの推進を目指す。

一般枠
兵庫里山森林整備ボランティアグループ
市の森林整備に係る実証事業と連携し輪伐モデル事業を実施し、伐採木の木質チップ化の品質向上のための伐採・保管方法を検討し、脱炭素の推進を図る。
特定非営利活動法人PVネット兵庫グローバルサービス
​​​​​​​灘区六甲川の小水力発電設備設置エリアの周辺の放置雑木林整備に加えて、バイオ炭作りなどのイベントを開催し、環境学習の学びの広場を整備することで、脱炭素への貢献を目指す。
あいな竹ぐるーぷ
​​​​​​​あいな里山公園内の放置竹林整備や竹に触れるイベントを開催するほか、竹チップの活用を広めることで地域の脱炭素化を目指す。
オーエス株式会社
​​​​​​​多井畑西地区での放棄竹林の間伐や竹炭づくりに加えて、地域の子どもたちと協力して竹を活用する農園の開設・耕作を行い、地域におけるカーボンニュートラルの機運醸成を図る。
空き助ながた
長田区と垂水区の空き地を活用した交流菜園にて、コンポストによる刈草の堆肥化を実施するほか、太陽光発電による井戸灌水システムの整備を行い地域の脱炭素化を目指す。
小寺里づくり協議会
学生ボランティアや地域住民による放置竹林整備の実施でバイオ炭や竹チップをつくるほか、親子向けのワークショップを開催し、脱炭素についての啓発を行う。
倉内敏章
​​​​​​​西区農家と路線バス事業者と連携し、貨客混載で運んだ有機野菜の出張販売を行うことで、地産地消やカーボンニュートラルの啓発を行う。
工藤祥
​​​​​​​イチゴ収穫後の残渣を有機肥料化し活用することで、焼却や化学肥料の使用に伴い発生するCO2の削減を目指す。
株式会社ナガサワ文具センター
神戸の海岸で美化活動を実施、拾ったプラスチックごみを活用した体験型ワークショップを開催し、アート作品の制作を通じて環境保全に繋がる市民意識の向上を図る。
淡河町地域振興推進協議会
​​​​​​​幼竹のメンマ加工や肥料づくり等で竹の新たな利用価値創出を目指すほか、環境学習を兼ねたワークショップを開催することで、カーボンニュートラル意識の醸成を促す。
SAND DESIGN  砂田安菜
廃材を使用したアクセサリーの新商品を開発し、ポップアップイベントの開催や広報を通じて、廃棄物削減に関する実証事業を実施する。
国立大学法人 神戸大学
六甲山上の地域学校活動にて、カーボンニュートラルを実現する環境意識の向上と行動変容を目指し、研究者や大学生と連携した幅広い環境教育のプログラムを実施する。
さとのくらしfarm 石田篤
​​​​​​​カーボンファーミング手法による草刈りで、炭素貯留と土壌を豊かにする栽培方法を確立させ、連携する農家との報告会を通じて地域内での拡大を目指す。
合同会社神戸白黒
バイオ炭を製造し耕作放棄地の土壌改良と里山保護を目指すほか、地域の子どもたちを対象としたイベントで竹を活用したCO2削減効果の環境教育を行う。
学校法人関西学院・株式会社神戸酒心館
パウチ型の真空容器を用いた脱炭素製品を開発し、その商品の積極的な選択と消費を促進できるか、ナッジによる実証実験を市内小売店にて行う。