東遊園地のリニューアル
1875 年に開園し多くの市民に親しまれてきた東遊園地が、2023年4月にリニューアルオープンしました。東遊園地をもっと活用し、にぎわいを創出できないか?そう考えた市民有志が、公園の潜在的な可能性を探る社会実験を2015年より継続的に実施。この経験を活かし、2021年からはじまった再整備では、フラワーロードからの人の流れを誘引するエントランスの改良、園内の高低差の解消、多様な滞在場所や活動のための広場の設置を行い、「まちに向かって開かれた」デザインとしました。拠点施設「URBAN PICNIC」と一体となって、季節や時間帯、利用シーンに応じた使い分けができ、誰もが思い思いに居場所を作ることができる空間を提供。三ノ宮駅とウォーターフロントの中間に位置し、人が主役となり多彩な交流が生まれることを目指しています。
次期「総合基本計画」策定プロジェクト
神戸のまちの将来像や方向性を描く、新たな「総合基本計画」を、神戸に関わるみなさんの参画のもとで検討するプロジェクトを2023年度から進めています。
2023年度は、みなさんの“神戸への思い”をお聞きするワークショップや、多くの方が気軽に参加できるWebアンケートなど実施しました。
2024年度は、『未来の神戸』をテーマにした市民参加型コンテストやワークショップ等の気軽に参画できる企画やイベントを開催していきますので、ぜひご参加ください。
開工神戸
「開工神戸」は30社以上の工場・工房等が参画し、普段見ることができないものづくりの現場を参加者が見て・触れて・体験することのできるオープンファクトリーイベントです。第2回目となる今回は、新たにツアーも登場。長田で活躍する人々がマニアックに掘り下げながら案内し、ものづくり・製造業とその背景である「まち」の魅力を深く発信しました。また、ミシン体験やレザー小物づくりなどのワークショップも開催され、子どもから大人まで本格的なものづくりを楽しみました。
神戸登山プロジェクト
神戸は、六甲山系や丹生山系、そのほか多様で個性的な魅力ある山に囲まれており、早朝登山を楽しむ市民の「毎日登山」文化も育つなど、実は「登山」との関わりの深いまち。「自然に回帰した余暇の過ごし方」が注目される中、神戸市は2023年に「神戸登山プロジェクト」を立ち上げ、神戸の財産ともいえる「登山」を楽しむ環境を向上させることで、登山を楽しむ市民の増加、また来街者の増加を目指す取り組みを始めました。
2023年7月には、神戸登山の玄関口として、JR新神戸駅に登山支援拠点「トレイルステーション神戸」(愛称:トレコ)がオープン!
他にも、市民や企業と協働した登山道の整備や休憩スポットの新設、老朽化した家屋の解体等をすすめ、多くの方が楽しく安全に山を楽しめる環境づくりをしています。
ユネスコ創造都市ネットワーク
創造都市ネットワークとは、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が、”創造性”を核として持続可能なまちづくりに取り組む都市の連携を進めるため、2004年に創設したものです。神戸市はこのネットワークを生かし、デザイン分野の創造都市として各都市と交流しながら、創造性を生かしたまちづくりを進めています。また、国内でも「創造都市ネットワーク日本(CCNJ)」に加盟する創造都市と交流を重ねています。
創造都市ネットワークの7つのテーマ(1) 文学 (2) 映画 (3) 音楽 (4) クラフト&フォークアート (5) デザイン (6) メディアアート (7) 食文化
日本の創造都市(分野・加盟年)
- 神戸市(デザイン・2008)
- 名古屋市(デザイン・2008)
- 金沢市(クラフト&フォークアート・2009)
- 札幌市(メディアアート・2013)
- 鶴岡市(食文化・2014)
- 浜松市(音楽・2014)
- 丹波篠山市(クラフト&フォークアート・2015)
- 山形市(映画・2017)
- 旭川市(デザイン・2019)
- 臼杵市(食文化・2021)
- 岡山市(文学・2023)
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
2008年に、神戸市がユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に認定され、その創造の拠点として、2012年8月に神戸・三宮の海側にある旧生糸検査所を改修し、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)を開館しました。
KIITOは、デザインを人々の生活に採り入れ、より豊かに生きることを提案し、神戸だけでなく世界中をつなぐ、デザインの拠点となることを目指しています。
地上4階建ての建物内では、デザインやアートにまつわるゼミ、レクチャー、展覧会、イベントを開催するほか、貸ホール、貸ギャラリー、貸会議室、クリエイティブラボ(オフィス入居)スペースなどがあります。
三宮クロススクエア
三宮駅周辺は、6つの鉄道駅とバス乗降場が立地する市内最大のターミナルですが、「広場など人のための空間が少ない」「駅から周辺のまちへのつながりが弱い」等の課題があります。
その課題を解消するため、三宮交差点を中心に税関線と中央幹線の一部を人と公共交通優先の空間とする「三宮クロススクエア」を整備し、沿道建築物と一体となったにぎわいを創出するとともに、駅から周辺のまちへのつながりを強化し、神戸の玄関口にふさわしい空間の創出を目指しています。
KOBEパークレット
三宮中央通り等の車道の一部を利用してウッドデッキを設置し、市民が自由に過ごすことのできる憩いの場を創出しています。設置場所ごとにレイアウトが異なっており、テイクアウトの食べ物を持ち込む方や、ちいさな子供連れの家族がひとやすみされるなど、様々な方が状況に応じて楽しく利用されています。
案内サイン
市民をはじめ、初めて神戸に来た観光客や障がいのある方、外国の方など、すべての人が利用しやすく・わかりやすいサインを目指し、デザインや表記、フォントなどについて、統一的な基準を運用し、魅力ある空間づくりやまちの回遊性の向上に取り組んでいます。
連節バス「Port Loop(ポートループ)」
都心からウォーターフロントエリアを快適に回遊できるよう、新たな公共交通システムの導入検討の一環として、令和3年4月より連節バス「Port Loop(ポートループ)」を運行しています。
歴史的建築物等の保全・活用
神戸市内には、開港以降に建てられた近代建築物や地域の文化を伝える古民家(茅葺民家)など、「神戸らしさ」を象徴する歴史的建築物が数多く存在し、それらが地域を特徴づけ、個性ある都市景観を形づくっています。
神戸市では、これらの歴史的建築物の保全活用に取り組んでいます。
神戸らしい夜間景観づくり
神戸市内全域において、良好な夜間景観の形成に取り組んでいます。それぞれの地域の特性を活かした夜間景観づくりに取り組み、滞在型観光や産業・文化の振興を促進しています
ちびっこうべ
こどもたちが様々な分野のクリエイターから職能を学び、一緒に夢のまちをつくる体験型プログラム「ちびっこうべ」。2年に1度、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)にて行われています。こどもたちは、デザイナーや建築家、シェフといったクリエイターや仲間とともに試行錯誤しながらまちづくりに取り組み、創造性を育んでいきます。
KIITO:300
2021年に「KIITO:300キャンプ」と、「KIITO:300ファーム」の2つの機能を持つ「KIITO:300」(キイト サンマルマル)を開設しました。
「KIITO:300キャンプ」では、こどもたちの好奇心と探求心を刺激し、創造性を育む拠点として、ワークショップの開催、創造教育プログラムの開発、人材の育成などに取り組んでおり、「KIITO:300ファーム」では、だれもが社会貢献に取り組み、交流できる協働と参画のプラットフォームとして、地域活動の支援や相談対応などを行っています。
こども本の森 神戸
建築家・安藤忠雄さんの寄付により東遊園地南側に開設された、自由に本とふれあえるこどものための文化施設です。絵本や図鑑など良質で多様な図書を揃え、都心の公園の中で芸術文化、神戸の歴史と出会うことで、こどもたちの豊かな感性と創造力を育むとともに、震災の記憶の残る場所で、その教訓から命の大切さを学びます。本を通じた多彩なイベントも開催しており、他の施設や企業、団体と連携し魅力的な場を創造していきます。
外来生物展示センター
「外来生物展示センター」は、自治体初の外来生物問題に特化した常設の啓発拠点です。
外来生物は生物多様性に対する脅威となっており、さらに人体への健康被害や農作物への被害など様々な悪影響を及ぼしますが、実際に外来生物を直接見る機会やその問題を知る機会は多くありません。
外来生物展示センターでは、アカミミガメやオオクチバスなどの生きた外来生物、アライグマやヌートリアなどのはく製を観察できるだけでなく、専門員による解説を聞き、パネルや映像を見て問題を知り、外来生物クイズなどの体験型学習により外来生物問題を深く学ぶことができます。
是非、外来生物展示センターにご来場ください。
神戸市公式note
2022年9月、神戸市では、職員が記事を書きあげて、施策の裏側、そのストーリーや想いを伝える広報を開始しました。
これまでの神戸市の広報には、施策をスタートした後の進捗状況が分かりにくい、分からないなどの課題がありました。施策のその後をしっかりお伝えする、身近に感じられる文章や画像で情報を分かりやすくお伝えする、そのために「note」という媒体を使った広報を開始。分かりやすさ、親しみやすさ、スピード感を大切に、神戸の今をお伝えしています。
ファーマーズマーケット
「食都神戸」推進の一環として、「生産者と消費者を継続的につなぐ」ことをコンセプトに、ほぼ毎週土曜日に三宮の東遊園地や神戸の各地で開催しています。神戸市内を中心とした旬の食材をたっぷり味わえる朝ごはん、農家と物販・飲食店がコラボした商品などが楽しめます。
神戸クリエイターズノート
クリエイターの活動紹介・クリエイティブ案件情報などを掲載したポータルサイト「KOBE CREATORS NOTE(神戸クリエイターズノート)」の運営を通じて、創造的な企業づくりと、市内クリエイターの支援を行っています。
神戸市×Makuake
中小企業のイノベーション創出・販路拡大支援を促進するため、株式会社マクアケと連携して、神戸の企業が挑戦するプロジェクトを一覧で見ることができる「神戸市×Makuake特集ページ」を開設しています。あわせて、市内中小企業等が「Makuake」のプロジェクトページを制作する際にかかる費用の一部を、市が補助しています。
肥料からはじめるSDGs
神戸市では、生活排水である下水から肥料の原料である「リン」を回収し、そのリンを原料とした農家向け肥料「こうべハーベスト」で米や野菜を育て、再び食糧に戻るという資源循環の取り組みをすすめています。農作物の成長に欠かせない栄養素の一つである「リン」ですが、日本はその多くを輸入に頼っており、世界情勢から肥料価格が高騰するという問題がありました。そこで、2012年から民間企業とともに実証事業を開始し、下水道から高い品質の「リン」の化合物を取り出すことに成功しました。現在は、市民向けにも、「こうべSDGs肥料」として小口販売を行っています。
また、小学生向けにこの取組みの説明や育てた作物の収穫体験を実施。食育・環境教育にも生かされています。
神戸ネクストファーマー制度
一定期間の研修(合計100時間程度)を受けることで、小規模な農地を借りることができる「神戸ネクストファーマー制度」を創設しました。本制度により、働きながらでも農業を始めることが可能になります。
農業に親しむ機会を広く設け、農村地域への移住に繋げていくとともに、多様な農業の担い手の一つとして育成することで、耕作放棄地の発生を防止、将来の新規就農にも繋げていきます。