最終更新日:2024年2月29日
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司会:
では、時間になりましたので、「変わる神戸」傘プロジェクトについての記者会見を開始いたします。本日の全体時間は、質疑応答含めて45分を予定しております。よろしくお願いいたします。
まず、会見出席者を御紹介いたします。
株式会社Nature Innovation Groupアイカサ代表取締役、丸川照司様です。
丸川代表取締役:
よろしくお願いします。
司会:
株式会社大丸松坂屋百貨店執行役員、大丸神戸店長、松原亜希子様です。
松原店長:
大丸神戸店の松原でございます。よろしくお願いいたします。
司会:
株式会社阪急阪神百貨店執行役員、神戸阪急店長、杉崎聡様です。
杉崎店長:
神戸阪急、杉崎でございます。よろしくお願いいたします。
司会:
それと、神戸市副市長、今西正男でございます。
今西副市長:
どうぞよろしくお願いします。
司会:
それでは、神戸市の今西副市長より「変わる神戸」傘プロジェクトについて、まず挨拶をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
今西副市長:
皆さん、今日はお集まりをいただきましてありがとうございます。神戸市では「変わる神戸」として、都心では都心三宮再整備、そしてウォーターフロントの再開発を一体的に推進させていただいております。ただ、完成まで時間がかかるということもありまして、全体のイメージがつかみにくいといった声もいただいております。そこで、この再整備のイメージを視覚的に伝えるために、キービジュアルを展開させていただいているというところでございます。
今回、キービジュアルを使ったおしゃれな傘を作らせていただきまして、ここに書いてありますように、アイカサ様、そして大丸神戸店様、そして神戸阪急様に御協力をいただいて、連携して傘を製作させていただいたというところでございます。有効な広報媒体として、私どもとしても積極的に活用させていただきたいというふうに思ってございます。御協力いただいて本当にありがとうございます。後ほど、プロジェクトについては詳しく御説明をさせていただきますので、今日はどうぞよろしくお願いいたします。
司会:
続きまして、大丸神戸店、松原店長より御挨拶と会社概要の説明を行っていただきます。
松原店長:
では、私のほうから概要、そして取組について御説明をさせていただきたいと思います。
こちらにまとめさせていただいておりますけれども、文政2年ですけれども、兵庫津でスタートした大丸神戸店でございますけれども、昭和2年に現在地に居を構えるということで、今の営業になっております。
今中心となっている取組について、いろいろやっているんですけど、2つお伝えさせていただきたいと思います。
まず1つ目なんですけれども、街と共生し・共創する旧居留地の開発による街の魅力化ということです。これは昭和62年に、今から37年前にスタートしたプロジェクトでございます。今はでは大丸松阪屋百貨店、各地でスタートしておりますけれども、こういう百貨店がランドマークになりながら街とともに、要は共創していって発展していくというスタイルについては、当店がいわゆるそのスタート、きっかけになった店ということでございます。
この旧居留地の唯一無二の町並みですよね。近代建築が非常にすばらしい建築がありますけれども、ここにいろんな商業を入れていくだけではなくて、実はそもそも文化、神戸のよき文化を発信していきたいと思って、今、継続をしております。今で約51店舗ということで、面として広がっております。
そして、2つ目なんですけれども、兵庫・神戸の良きものを私たち大丸神戸店が1つのメディアになりながら世界へ発信していきたい、そして全国へ発信していきたいという気持ちを持って、今、様々なプロジェクトをスタートしております。
一番右端にあるのは、「神戸市」と書いて「こうべいち」と読みますけれども、これがどんどん取組を深めていっておりますけれども、地元の中で非常に良きもの、これをどんどんと声をかけながら参画をしていただいておりまして、非常に大きな名物コンテンツになってきております。
今、これを目がけて来ていただくお客様も多くございますけれども、実際のお取引先様同士が組み合わせて新しいアイデア、新しい商品を創っていただいたりして、自走できていっているというのが非常に大きな成功かなというふうに思っています。
それから、去年のクリスマスの時期ですけれども、ホリデーマーケットということで、大丸のわきにあります明石町筋、ここを使いながら、1日限りでありましたけれども、ナイトマーケット、光のページェントということで、イベント開催をいたしました。同時開催して、大丸の8階のほうでナイトビューをやりましたけれども、本当に寒い日でしたけれども、たくさんのファミリーや若い方たちの集客がありました。
こういったことを進めていく中で、直近にありました旧居留地のバレンタイン、これについてもいろんな成功体験がございましたので、またの機会にこれについてはお話をさせていただけたらというふうに思っています。こういうところに力を入れておりますけれども、今後ますます地元企業の方、そしてもちろん行政の皆様に御支援、御指導をいただきながら発展をし、神戸に連続性と習慣性を持ってお客様が来ていただける、観光が来ていただけるようなまちづくりに努めてまいります。ありがとうございます。
司会:
ありがとうございました。
続きまして、神戸阪急、杉崎店長より同様に御挨拶と会社概要の説明をお願いいたします。
杉崎店長:
神戸阪急、杉崎でございます。よろしくお願いいたします。
神戸阪急、もともと1933年に今のところに神戸そごうとしてオープンしたお店を、2019年に神戸阪急として屋号変更をして引き継いだという形になっております。それから90年以上の時が経ってずっと愛され続けてきたお店だと思っていますので、屋号は変わりましたけれども、この神戸の街、そして三宮の本当に一等地にあるお店として、神戸の活性化の1つの役割を担い続けていきたいなというふうに思っております。
今回、84億円をかけまして大改装をいたしました。そんな中で、やはり神戸の街というのは、本当に有形無形のいろんな資源がある街だというふうに思います。それが震災があってから、少しやっぱり復興のほうにお金が回りまして、なかなかそれらを活かし切れてない部分というのがまだまだあるというふうに感じています。そんな中で、我々、去年の6月に神戸市さんと持ち株会社のエイチ・ツー・オーリテイリングとの取組になりますけど、包括連携協定を結んでいきました。そして、その中でいろんな我々のやりたいこと、それから神戸市さんがやりたいこと、地元の神戸の街が活性化するようないろんな取組をこれから一緒になってやっていけたらなというふうに思っています。
代表的なものとして、街に訪れる方々の回遊とか交流の活性化というところで、去年の12月、今大丸さんのお話にもありましたけれども、サンノミヤ シティクリスマスという取組を開催いたしました。本当に小さな取組からのスタートでしたけれども、非常にお客様にたくさん来ていただきまして、私の夢としては、これを今、本当にうちの店舗の周りちょろっとだけやっているんですけれども、例えばフラワーロード全体にそういうものが広がっていって、三宮、神戸の名物、冬の風物詩になったらいいなというような、こんな取組のスタートにしていけたらなと思っています。
それから、2つ目がアーティストの支援や、発表の場を提供する取り組みというのを、今、神戸市さんかなりやられていますけども、我々集客装置の1つとして、そういうアーティストさんに来ていただいて、我々の店に訪れるたくさんのお客様たちに楽しんでいただくと、そんなことも一緒にやっていき出しております。
それから、これは大丸さんとかぶりますけど、今ちょうど9階の催事場でバームクーヘン博覧会というのをやっていますけども、神戸は洋菓子であるとかお酒であるとか、いろんなすてきなコンテンツがあります。そういったものをクローズアップ、神戸ブランドのブランドエクイティーを上げるような取組をやっていきたいというふうに思っています。
そして、神戸と言えばやっぱり自然に囲まれた街ですから、店舗を中心に、うちの店は外壁が少し味気ないなと思っているんですけども、そういう所も含めて、緑を中心とした豊かな自然と調和できるような店づくりというのをやっていきたいなと、こんなふうに思っています。例えばなんですけれども、造船所で廃棄をされる予定だった足場板3,000枚をもらい受けまして、店内外にいろいろ使って、それらと緑を組み合わせて、本当に緑豊かな神戸というところをイメージできるような、そんな取組も始めております。できましたら屋上なんかも緑化していけたらなと、そんなふうにも考えております。
そんないろんな取組を地元と一緒にやっていくことで、やっぱり神戸阪急、そして三宮の街、神戸の街が本当に楽しくなれるように、そんな中心的な役割を今後も担っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
司会:
ありがとうございました。
続きまして、アイカサの丸川代表取締役より御挨拶と会社概要の説明を行っていただきます。
丸川代表取締役:
初めまして、アイカサの代表をしております丸川と申します。
アイカサの説明から簡単にさせていただきます。アイカサは、いつでもどこでも傘を返せる傘のシェアリングサービスです。私たちにはミッションがあります。2つ掲げております。1つが、使い捨て傘をゼロにすること。もう1つが、「雨の日を快適にハッピーに」すること。この2つを今日感じていただけるような、ちょっと御紹介もさせていただきたいなと思っております。
その前に、ざっと今のアイカサの紹介なんですが、写真にあるような、このような筐体をいろんな場所に置かせていただいています。今では全国で約1,300か所ほどでございます。会員登録、登録いただいている方は50万人を超えてきたといったところでございます。まだまだ先ほどの使い捨て傘をなくしていくという道のりには、これからスポット数も含めて20倍に、今の20倍にしていくというふうに考えております。コンビニよりも目の前にあるような状況をつくっていくことを通して、私どものサービスのほうが絶対的に安くて便利だとユーザーからも評価いただいていますので、その環境ができれば使い捨て傘がなくなるのは時間の問題だと捉えてやっております。
まさに今日、今ちょうど雨が降り始めていると思いますが、この辺を歩いている方々、何割ぐらい傘を持っていたでしょうか。ちょっと雲行きが怪しかったので、多分7割ぐらいは持っていたかなと思います。ただ、3割ぐらいの方は対策がされていないんですね。多分、今、困って、小走りで歩いていったり、また、今日の予定をちょっと変えたりするお客さんもこれから増えていくと思います。
私の経験上、リアルのお店さんや様々な施設とお話しする中で、雨の日の売上げは5%、10%下がってしまいます。そういった際、お客さんとしても、今日過ごそうと思っていた1日が過ごせないという状況です。同時に、その代わりに皆さん、コンビニとかで傘を買います。家に5本も10本もあるような状況で仕方なく買っているという状況です。
私たちは、もしこのアイカサが、また、今日多く御用意させていただいて、皆さんとのプロジェクトで御用意させていただいた傘で、まさに使っていただくことで、取組をしていただくことだけじゃなくて、皆さんの雨の日の滞在時間が使った人は伸びるというふうに、私たちのほうでデータが出てくると思っております。滞在時間が延びることは、消費金額も増えると思っています。このような雨の日の経済圏をつくっていくことも、私たちの役目だと思っております。それが「雨の日を快適にハッピーに」していく一歩かなと思っております。
今回の取組を通して、広報で街が変わっていく様子も届けてはいきたいと思っているんですが、アイカサとしては、領域としてはど真ん中でございますので、2027年以降、何ならそこに向けて、街の回遊性が上がったものを、雨の日は晴れと同様な移動インフラをつくっていく、支えていくような展開をしていきたいなと思っております。
1つ野望ではありますが、そのタイミングで一雨で1万人、1日1万人、傘を借りて歩いているような人たちが出てくると、1人当たり30分滞在時間が長くなって、それが1年間通して100日あるとすると、果たして消費金額は、雨の日外に出たおかげでどこまで増えていくかといったところを通して、神戸も含めてですけども、日本全体の雨の日を活性化していきたいなと思っております。
そのようなミッションを目指して頑張っていきたいと思います。引き続き、よろしくお願いいたします。
司会:
ありがとうございました。
続きまして、今西副市長より、今回のプロジェクトの内容について説明させていただきます。
今西副市長:
そしたら、次のスライドをちょっとお願いしたいと思いますけども、まず、都心三宮、そしてウォーターフロントの少しだけ整備状況の概況を御報告させていただきたいと思います。
見ていただいた左のほうに、この阪急の神戸三宮阪急ビルがありますけど、これは2011年の春に完成をいたしました。今この都心のところの駅の周辺と、そして、ウォーターフロントのところというのが、この大都市の中でこれだけ近接をしているという都市はほかにはありません。したがって、このウォーターフロントの魅力と、それから駅周辺の魅力というものを同時に楽しんでいただく整備をしたいということで、今、整備を進めさせていただいているということになります。
左のほうの写真で言いますと、本庁舎の2号館の整備も進めておりますし、右のほうに行きますとJRの三ノ宮駅ビル、これは3月6日の日に起工式が行われまして、2029年に完成予定で完成するパースということになります。そして、その下にはバスターミナルを含む再開発ビルが昨年、起工いたしまして、2027年度完成予定で今、整備を進んでございます。それから、ウォーターフロントのところは、この第2突堤に来春1万人収容のアリーナが完成をするというような予定になってございますし、また、真ん中のところにさんちかもありますけど、さんちかは今日、2番街が久々にオープンをしたというような形になってございます。ウォーターフロントのところでもこのアリーナの西側はクルーザーなどのマリーナを整備する予定になってございますし、また、水族館なども整備されておりますし、東遊園地も整備されていると。いよいよこれからはセンタープラザも含めた民間ビルが建て替わっていただくと、そういうような順次構想が検討されて、そういう状況になってきているという状況でございます。
それから、次のページにそういった全体の状況、期待感というものを醸成するためにキービジュアルを展開しておりまして、どちらかといいますとポップで楽しいというようなイメージで広報を進めさせていただいているという状況になってございます。
そしてその次に、キービジュアルの展開ですけれども、これは店舗に御協力をいただきまして、店舗の壁面あるいは工事用の仮囲いなどに掲出させていただいているというような形で今、展開をさせていただいております。そして今回、この傘のプロジェクトとして、さらなる広報に取り組んでいこうということでございます。
そうしますと、次に、「変わる神戸」傘プロジェクトについて御説明をさせていただきます。
右のほうに書いてありますように、「雨の日をあかるく変えよう。」ということをテーマで今回実施させていただきたいというふうに思ってございます。雨の日でも、今回製作しました楽しいデザインの傘を持っていただきますと、明るい気持ちでお出かけをして買物もしていただけるということを狙って実施したいというふうに考えております。設置場所は既存のアイカサの設置場所、大丸神戸店、神戸阪急を予定しております。実施時期は今日から3年程度ということで実施予定をさせていただいてございます。傘、今日も多分雨が降ると思いますけれども、雨の日には必ず必要ですし、今回製作した傘というのはデザイン性に優れていますので、周りの皆さん方からも注目していただける効果的な広報媒体だというふうにも考えてございます。
次に、傘のデザインということになりますけれども、今回3種類の傘を用意してございまして、色遣いも含めてそれぞれ特徴のある、使ってみたい、楽しいオリジナルのデザインに仕上がっているというふうに考えております。
そして、イベントも実施しようというふうに思っておりまして、左のほうは、傘を持った家族の写真をプロのカメラマンに撮っていただいてプレゼントするというイベントを実施しようと思ってございます。3月20日には神戸阪急で、そして3月23日には大丸神戸店で実施させていただくという予定になってございます。また、右のほうを見ていただきますと、この機会にアイカサを御利用いただきますように、無料でアイカサを利用できるようなクーポン券を配布するということも予定させていただいております。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
記者:
どうぞよろしくお願いいたします。
まず、今西副市長にお尋ねいたします。今回の傘プロジェクトなんですけれども、御説明を伺った限りは、やっぱり三宮再整備のPRというのを、市民への理解とか期待感を醸成し続けるという狙いが根底にあるのかなと思ったんですが、これ、傘に着目したのは神戸市なんでしょうか。
今西副市長:
今回、神戸市のほうから御提案をさせていただいてこのプロジェクトを立ち上げさせていただいたということで、皆さん方には提案をさせていただいて御協力をいただいているという形になります。今まで広報は店の御協力をいただいて壁面とか工事の仮囲いに使っているということで、いわゆる動かない静的な媒体を使わせていただいていましたけれども、傘は、その持った人が動いて、いろんなところに行っていただけるということがメリットだというふうに思っていまして、そしてまた、おしゃれな傘をしていただくということは、街にも潤いを与えるということにもなるというふうに思っていますので、そういうような、いわゆる動いて注目をしていただける、そういう媒体もつくりたいということで今回私どものほうから提案して、こういうプロジェクトを立ち上げたということでございます。
記者:
傘に関して言ったら、こういうキービジュアルのデザインの傘を例えば作るという発想もあったのかなと思うんですが、こうやってアイカサさんに御協力いただいたのはなぜといいましょうか。
今西副市長:
アイカサさんのプロジェクトは非常にSDGsにも貢献するプロジェクトだというふうにも思っていまして、いろんなところで、私ども交通事業とかいろいろやっていますので、置き傘とか忘れる傘というのが廃棄物となっているという現状もかなりございます。そういう意味でいうと、こういうレンタルの傘を普及させていくというのはSDGsにも貢献する取組だというふうにも思っていますし、また、傘の置いてあるところにそういう三宮、ウォーターフロントのキービジュアルがあると、それはPRにもなるということもありますので、お互いウィン・ウィンの関係ができるということでアイカサさんにも声をかけさせていただいているということでございます。
記者:
ありがとうございます。アイカサさんへの協力を求めたのは分かりました。
それで、さらに大丸神戸店さんだったり神戸阪急さんへの協力も求めて今回のプロジェクトに至ると思うんですが、これで百貨店の方々に協力いただく狙いというのは何でしょうか。
今西副市長:
百貨店の方々も従来から、突然の雨が降ってきたときに傘を御用意いただいて皆さん方に使っていただくというようなことも、サービスみたいなこともされているというようなこともありますので、その傘自身がいわゆるオリジナルデザインをされたような非常に魅力的なものであれば、それはお客様にとっても非常に使ってみたいというような形にもなりますので、そういう意味でいうと、お互いサービスの提供とそれから広報、宣伝ができるというような、これもウィン・ウィンの関係にあるというふうに思っています。
記者:
ありがとうございます。
あとのお三方に伺いたいんですけれども、この傘プロジェクトに参画するメリットだったり意義についてどうお考えか、それぞれお考えを伺えればと思います。
丸川代表取締役:
では、私のほうから回答させていただきます。今回まさに広報の目線で効果があると言ったところが出発点ではございますし、そこに対しても、利用する方もまちづくりの一体感として感じられるという側面もあるのかなと思っております。私自身が彩りをつくるといった体験を神戸市としても出していけるかなと思っています。ただ、その裏には、私たちが本当にミッションを達成していきたいと、これに、正直、ど真ん中に刺さる取組でございましたので、何ならもっともっと今後も長く頑張らさせていただきたいなと思って取組をさせていただきました。
松原店長:
大丸松坂屋は街のランドマークとしてずっと、300年、400年、歴史が紡がれているその中で、過去からは、雨が降ったときに傘を貸し出してきたという歴史がまずあります。なので、そういうところの文脈で歴史を紡いでいくということが1つ。
それから、やっぱりターミナルではないので雨の影響が非常に大きい商売なんですけれども、実はコロナ前、1年間で6,000本ほど傘を持っていかれちゃうんですね。戻ってこない傘たちというのがありまして、コロナ挟んでは随分やっぱりそれが少なくなってきましたので、もしかするとSDGsの目線というのが少しずつ浸透してきていることもあるのかもしれないんですけれども、それも、直近でいくとやっぱり1,000本以上の傘がなくなってきているということなんです。これをやっぱり何とかしないとというのは、問題として、課題として認識をしていましたけれども、アイカサさんがミッションとして「雨の日を快適にハッピーに」というのを会社で掲げてらして、さっきも代表とお話ししていたんですけど、「昔の人たちって、傘って買ってたんだってね」ということが言われるぐらい概念を変えたいということについて、非常に共感、共鳴をしたということがあります。
最後に、傘という機能を超えた役目が担えるというのが今後の傘の1つのありようかなということも非常に共感いたしましたし、何よりも、やっぱり神戸、変わりゆく神戸というものを私たちも一緒に協力したいと。副市長が、やっぱり変わっていかなければ衰退する、それを何とか変えていきたい、胎動を我々から起こしたいということにも非常に共鳴をした次第です。
以上です。
杉崎店長:
3番目に話すと損ですね。
いや、本当にこの神戸の街は、僕も神戸市民なんですけども、本当にいい街だと思っています。それが、例えば百貨店同士で同じことをするというのはなかなかないことだと思うんですけれども、これは非営利領域だと思いますし、こうやって一緒の取組をしてこの神戸の街を一緒に盛り上げるということは、この傘もそうなんですけども、これからも大丸さんとはもちろん、ライバルというか、もう僕らは圧倒的に2番店なのでちょっとライバルと言うと怒られるかもしれませんけれども、コンペティターとして切磋琢磨していくところはあると思うんですが、やはりこうやって一緒に神戸を盛り上げていくという側面ももっともっとやっていきたいなと、その1つのきっかけになったらいいなと、そんなふうに考えております。
記者:
ありがとうございました。
すみません、質問としては最後に1個だけ。期間として今日から3年間というふうになっているんですけれども、この3年間はどういう目安で設定されたのか教えてください。
今西副市長:
今回用意した傘は3年ぐらい使えるだろうということから、3年と設定させていただいているということです。これがまたいろんな好評をいただくということであれば追加ということもあり得るかもしれませんけれども、今回の傘については耐用年数等も考えて1回そういった設定をさせていただいているということです。
記者:
すみません、大きく2点なんですけど、設置場所は、既存の設置場所と、あと、大丸神戸さんと神戸阪急さんの大きく3つを挙げてくださっていますけれども、具体的に何か所になるのかというのと、それに伴って傘は何本用意されているのかをまずお聞きしたいです。
今西副市長:
そうしたら、傘の本数をちょっと私のほうから申し上げますと、傘は、大丸神戸店さんで6,000本、そして神戸阪急さんで1,000本、それからアイカサさんは300本と、そういうことになります。
丸川代表取締役:
ちょっと詳しい数字は後ほど確認しますが、約20か所に展開させていただきます。また、置いた後も傘を移動いたしますので、もうちょっと対象箇所は次第に、ちょっと離れたエリアでも見かけるようになっていくかなと思っております。
松原店長:
大丸神戸店のほうでは、各種の玄関棟、それから周辺店舗の拠点であるカーポート、ここの行き来がやっぱり主に使用されるところですので、今までと同じ形で同じ箇所に同じだけ置かせていただこうと思っています。
杉崎店長:
傘の本数が6分の1で何か寂しい気持ちになったんですけど、大丸さんのほうは駅前ではないのでということで御理解ください。
我々も同じで、店の出入口、それから駐車場、3か所ございます。それと、本館、新館の連絡通路もございまして、8階のほうは屋根がございませんので、そういったところに置かせていただこうと思っております。
記者:
ありがとうございます。
あと1点、今西副市長に、神戸新聞さんの質問ともちょっと絡むところはあるんですけれども、動く広報媒体としての傘というものに着目されたと。具体的にぱっと上がるものはないんですけれども、ほかにも傘以外に動きながら広報媒体として使えるものってあるのかなと思ったんです。その中で傘というのは、何かSDGsの観点とか、あと、雨の日の経済効果とかというのも、話の流れでさっき出てきましたけれども、そういうところにも期待してというところなんでしょうか。
今西副市長:
もちろんそういうことを期待してということになります。今回のキャッチフレーズを、傘プロジェクトのところ、「雨の日を明るく変えよう。」というのをキャッチフレーズにさせていただいています。これはもう、雨になると、百貨店さんは少し売上げが落ちるというお話もちょっとされておりましたけども、やはり皆さんの気持ちもちょっと滅入るというような段階で、出歩くことを控えるというようなことにもなります。そういうようなことを、やっぱりデザイン性を持った傘で、神戸の街、ファッショナブルな街、特に居留地も含めた都心部のところを颯爽と歩いていただくような形というのが非常に似合っているのではないかということで、今回、傘を選定させていただいたということです。
記者:
雨の日も回遊性の向上というのが、やはりこのウォーターフロント、三宮の再開発の中でのキーワードなのかなと思うんですけれども、雨の日でもやっぱり回遊性を向上させたいというところがあるんでしょうか。
今西副市長:
それはおっしゃるとおりでして、今回、傘の、少し本数が、大丸さんが多くて、阪急さんが少ないということがありましたけど、やっぱり地下街の整備とか、その辺の雨に濡れないということがやっぱり大きいんですよね。ウォーターフロントとかそういったところまでというお話になりますと、地下街というのは整備することは当然無理に近いですから、できません。したがって、街を、地上を歩いていただくというような形になりますので、それの回遊性というのは極めて大切ですので、特に雨の日の回遊性というのを、雨を受けながらも、それを、傘を差してウォーターフロントまで行っていただくということは大変重要ですので、そういう意味も込めてやらせていただきたいというふうに思います。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
記者:
よろしくお願いいたします。
すみません、ちょっと私、分かっていないので教えていただきたいんですけど、このキービジュアルなんですけど、これは大体いつぐらいの神戸というふうな、何かそういうのって言えるものなんでしょうか。
今西副市長:
これは、いつ頃ということは明確には言っておりません。いわゆるイメージをしていただくと。三宮が変わった後のイメージをしていただくというような形になりますので、当然のことながら、今進んでいるプロジェクトというのは大体完成した後。ただ、それ以外のところの要素も入れておりますので、デフォルメもしてますので、そういう完成後のイメージを緩く描いていると、そういうような形で御理解をいただきたいと思います。逆に民間の建物とかそういったところもちょっと入っていますので、そういうようなイメージ戦略としてつくったものというふうに御理解いただきたいと思います。
記者:
将来の神戸のイメージということですか。
今西副市長:
そうですね。将来の都心、ウォーターフロントのイメージということになります。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
すみません、あと1点なんですけれども、丸川さんにお尋ねしたいんですが、このアイカサは、返す場所はどこのスポットでもいいというシステムだと思うんですけども、これ、柄はそれぞれ違いますよね、大丸神戸さん、神戸阪急さん。これは別に関係なく、どこでも返していいものなんでしょうか。
丸川代表取締役:
実は後ほどちょっと、傘があるんですけれども、そこで、ちょっと傘の種類が違うんですね。弊社のほうで、真ん中の柄のものが私たちのスポットであれば、何なら東京でもどこでも返していただける形になっております。私の傘をちょっと、例えば店舗のほうで置いていただいているものと混ぜてしまったりするのは、ちょっといけないので、そこだけ理解いただけるとうれしいなと思っています。
記者:
じゃ、大丸さんで借りたものは大丸さんに返すということですか。
丸川代表取締役:
はい、基本的にはそれぞれになっております。
記者:
それぞれと。分かりました。ありがとうございます。
記者:
ごめんなさい、今の話に絡んで、ちょっと今西副市長に。アイカサさんの仕組みとして、スポットであればどこでも返却できるというところも魅力なのかなと思うんですけども、そうなった場合に、仮の話ですけれども、県外の方に将来の都心、三宮というのを広報するということも何か考えられるのかなと思ったんですけど、県外に向けての広報というのもやっぱり視野に入れているという感じなんですか。
今西副市長:
今のところはそこまで発信ができるかどうかというのはちょっと分かりにくいところはありますけど、このキービジュアル自信を理解いただくということで、このキービジュアルを見た瞬間に神戸の都心だということを理解していただくというのは、県外の方々にはまだそこまで広報がちょっと行き届いていないところもありますので、そういった、いわゆる県外とか、市外・県外のところについての全体の広報と併せて展開するならやっていくという形にはなると思いますけど、今の段階ではそこまで考えていません。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
丸川代表取締役:
ちょっとだけ補足すると、弊社のユーザーさんは結構マニアがおりまして、新しい柄が出ると、わざわざ飛行機にそれを持っていってほかのエリアに置くというちょっと変わった趣味の方も結構見かけておりまして、そういった傘があった際には私も積極的に利用して、予算を使わずに勝手に発生するオーガニックな広報活動は頑張っていこうと今のでちょっと思ったので補足いたしました。
記者:
愉快な方がいらっしゃるんですね。ありがとうございます。
記者:
アイカサの件なんですけど、さっき、大体20か所ぐらいの設置ということなんですけど、すみません、私も今ちょっと話を聞きながらダウンロードしたんですけど、これは神戸、三宮・元町の近辺だと、多分20か所以上、今、既にあると思うんですけども、今あるところに入れるのではなくて、新たに設置するということなんですかね。今ある中の20か所に導入するということなんですか。
丸川代表取締役:
今ある場所にでございます。先ほど私、20か所とお伝えしたんですが、想定よりもスポットが増えておりまして、約40か所ほどに設置する予定でございました。今後も新しいスポットには、また増えて流通していくかとは思います。
記者:
導入するのは、主に神戸市の中央区とか、中央区内の40か所に設置されるんですか、それとも、区はばらばら?
丸川代表取締役:
基本的にはこの辺を中心に、例えば1台17本とかという形で設置を均等に結構していくかなと思います。
記者:
なるほど。じゃ、この三宮・元町エリアの40か所にまず導入して、あとはそれぞれどこか、使った人がいろんなところに広げていくので、そこからはまた違うところで活躍してくれるみたいなイメージなんですか。
丸川代表取締役:
はい、そうですね。ちょっと追加で関西大学と近畿大学にも、学生に知ってもらおうということで設置をいたします。
記者:
関大と?
丸川代表取締役:
それと近畿大学さんですね。
記者:
置くというのは、今もレンタル自体はあるけれども……。
丸川代表取締役:
そうです。スポット自体はあって。
記者:
そこに新しい傘を入れると、今回。
丸川代表取締役:
はい、おっしゃるとおりです。
記者:
ありがとうございます。
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