ホーム > 市政情報 > 市の広報 > こうべキッズ百科 > こうべキッズ百科:産業 > こうべキッズ百科:産業(畜産)
最終更新日:2019年11月1日
ここから本文です。
神戸市(こうべし)で、牧畜(ぼくちく)が一番(いちばん)盛(さか)んに行(おこな)われていたのは、1955年(昭和(しょうわ)30年)代(だい)から1965年(昭和40年)代にかけてです。
畜産業(ちくさんぎょう)をしている農家(のうか)がたくさんあり、たくさんの家畜(かちく)を飼育(しいく)していました。
ところが、1965年(昭和40年)代後半(こうはん)から、畜産業をしている農家の数(かず)が、だんだんと減(へ)っていきます。
乳牛(にゅうぎゅう)やにわとりなどの、飼育されている家畜の数も、それぞれ少(すく)なくなりました。
輸入(ゆにゅう)される農産物(のうさんぶつ)が増(ふ)えたこと、エサ代(だい)が高(たか)くなったことなどが原因(げんいん)で、畜産業は、利益(りえき)があがりにくくなりました。
そのため、畜産業を引(ひ)きつぐ人(ひと)が減ってしまったためです。
これは、神戸市だけではなく、全国的(ぜんこくてき)に同(おな)じようなことがいえます。
家畜から出(だ)されるフンや尿(にょう)は、有機質肥料(ゆうきしつひりょう)(たい肥(ひ))として利用(りよう)されます。
有機質肥料は、野菜(やさい)・米(こめ)・果樹(かじゅ)(くだものの木)・花(はな)などを栽培(さいばい)するときに、なくてはならない物(もの)です。
今(いま)、神戸市内では、32戸(こ)の農家(のうか)があり、約1,800頭(とう)の乳用牛を飼育(しいく)しています。
乳用牛というのは、牛乳(ぎゅうにゅう)をしぼるために飼(か)われている牛(うし)のことです。
牧草(ぼくそう)や穀物(こくもつ)を食(た)べて育(そだ)ちます。
乳用牛は、普通(ふつう)は1回(かい)に1頭(とう)の子牛(こうし)を産(う)むと、約(やく)10か月(げつ)の間(あいだ)、1日(にち)に20キログラムから30キログラムの牛乳を出(だ)し、それから2~3か月ほど休(やす)みます。
これを、5~6年くりかえして、牛乳をしぼります。
しぼられた牛乳は、トラックで牛乳工場(こうじょう)に運(はこ)ばれます。
殺菌(さっきん)された後(あと)、このまま飲(の)むためにパックにつめられたり、ヨーグルトなどのいろいろな乳製品(にゅうせいひん)に加工(かこう)されたりします。
飼われている乳用牛のほとんどは、「ホルスタイン」という品種(ひんしゅ)の牛です。
白(しろ)と黒(くろ)の模様(もよう)が特徴(とくちょう)で、体重(たいじゅう)は700キログラムにもなります。
肉用牛は、牛肉(ぎゅうにく)を作るための牛です。
神戸市内で飼(か)われている肉用牛には、日本で古(ふる)くから飼われている「黒毛和種(くろげわしゅ)」と、外国(がいこく)からやってきた「外来種(がいらいしゅ)」がいます。
どちらも、エサをたくさん食(た)べさせて太(ふと)らせます。
黒毛和種に比(くら)べて、外来種のほうが早(はや)く大きくなります。
この他(ほか)に、乳用牛(にゅうようぎゅう)のオスや、黒毛和種と乳用牛の雑種(ざっしゅ)を太らせて、肉用牛にすることもあります。
神戸市内では、2018年(平成(へいせい)30年)度で、21戸(こ)の農家(のうか)が7,755頭(とう)の肉用牛(そのうち黒毛和種は2,846頭)が飼育されています。黒毛和種のうち、世界一有名(せかいいちゆうめい)な牛肉ブランド「神戸ビーフ」の素(もと)になる但馬牛(たじまうし)は1,629頭飼育(しいく)されています。
黒毛和種は、生(う)まれてからの9か月間(げつかん)を、子牛(こうし)を育(そだ)てる農家のもとで、母牛(ははうし)といっしょに過(す)ごします。
その後、子牛の市場(しじょう)に出荷(しゅっか)され、牛を太らせる農家に買(か)いとられます。
およそ2年をかけて大きく育てられてから、食肉市場(しょくにくしじょう)へ出荷されます。
出荷された牛は、解体(かいたい)されて牛肉となります。
セリを通(とお)して肉屋(や)さんやレストランにおろされて、消費者(しょうひしゃ)のもとに届(とど)きます。
神戸市内では、平成30年度で566群(ぐん)のみつばちが飼育(しいく)されています。
(はちは小(ちい)さいので、1匹(ぴき)ずつ数えることができないため、群で数えます。1つの群には、だいたい数千(すうせん)~数万匹(すうまんびき)のはちがいます。)
みつばちが巣箱(すばこ)にもって帰(かえ)ってきた花(はな)のみつを集(あつ)めたものがはちみつです。
はちみつは、びんなどに入(い)れられて販売(はんばい)されます。
しかし、今(いま)では、はちみつの多くが中国(ちゅうごく)などの外国(がいこく)から輸入(ゆにゅう)されています。
神戸市で飼(か)われているみつばちの数(かず)も、少(すく)なくなっています。