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食中毒の原因となる寄生虫

最終更新日:2024年10月3日

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アニサキス

サバ、イカなどの魚介類に寄生している寄生虫(線虫)で、長さ2~3センチメートル、幅0.5~1ミリメートル程度の目で見える大きさです。白色の少し太い糸のように見えます。
加熱に弱いため、焼き魚などの加熱食品では食中毒となることはありませんが、刺身の他、しめサバを食べることで食中毒を引き起こします。また、一般的な料理で使うワサビ、醤油、酢などでは死滅しません。

症状

食べてから数時間後から十数時間後に激しい腹痛の症状が現れます。
また、人によってはアレルギー症状を伴う場合があります。

予防

加熱調理(70℃以上、または60℃なら1分)が最も有効です。また、-20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。
アニサキスは内臓に寄生しているので内臓の生食はせず、魚介類を生食する際には、より新鮮なものを選び、早めに内臓を除去しましょう。また、調理の際には、目視で確認してアニサキス幼虫を除去しましょう。
万が一、感染が疑われる症状がある場合には、医療機関を受診し、内視鏡による摘出を受けてください。

クドア・セプテンプンクタータ

主にヒラメに寄生しているクドア属の寄生虫(粘液胞子虫)で、肉眼で確認することはできません。刺身などを食べることで食中毒を引き起こします。

症状

食べてから数時間後に一過性の嘔吐、下痢などの症状が現れますが、軽症で終わることが多いです。

予防

中心温度75℃5分以上の加熱調理、または-20℃で4時間以上の冷凍により病原性が失われます。

ヒラメを原因とする食中毒等有症事例

症状は軽度で現在まで重症化した症例は報告されていないこと、寄生虫が持続的に体内にとどまる可能性は低いこと、頻繁に発生するものとは考えられないことから、過度に神経質になる必要はありません。

お問い合わせ先

健康局食品衛生課