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最終更新日:2024年11月5日
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PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、電気絶縁性が高く、化学的に安定で不燃性であること等から、トランス(変圧器)やコンデンサといった電気製品の絶縁油等様々な用途に利用されていました。
しかし、カネミ油症事件で毒性が社会問題化したため、現在は新たな製造が禁止されています。
2001年(平成13年)7月に施行された「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理に関する特別措置法(以下、「PCB特別措置法」という)」により、PCB廃棄物等の期限内処理及び届出が義務付けられています。
PCB廃棄物とは、PCB特別措置法により、「PCB、PCBを含む油又はPCBが塗布され、染み込み、付着し、若しくは封入された物が廃棄物となったもの」と定められています。具体的には、次のようなものが存在します。
事業場に設置されている受電設備(キュービクル)や蛍光灯本体の取替え、建物解体時に出てきた電気機器については、製造メーカー、型式、型番、製造年月を確認し、PCB含有の有無を適切に判別してください。
なお、受電設備や電気室等は感電の恐れがあるため、電気主任技術者等にご相談ください。
医療機関が所有するX線機器、工業用X線発生装置、溶接機、昇降機(エレベーター・エスカレーター)制御盤などの機器にも、PCBが使用されたコンデンサーが組み込まれている可能性があります。
使用中または保管中のX線機器、溶接機、昇降機が1980年(昭和55年)までに製造・販売されたものであるかを確認する。
1980年以降に機器のメンテナンスでコンデンサーの交換を行っている場合、高濃度PCBは含まれておりませんが、取り外して保管しているコンデンサーがないか、確認してください。
一般財団法人日本画像医療システム工業会のホームページを参考に、各メーカーごとにPCB使用の有無を確認してください。
一般財団法人日本画像医療システム工業会ホームページ(外部リンク)
下記の表にある機器にPCBが使用された可能性があります。
その他のメーカーや型式は、直接製造メーカーへ問い合わせてください。
表:高濃度PCB含有絶縁油を使用した可能性のある工業用X線検査機器
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当時の製造メーカー | 製造年月 | 型式 | 備考 |
1 | (株)島津製作所 | 1980年以前 | WELTESシリーズ | 高電圧トランスが油絶縁式 |
2 | 東京芝浦電気(株) | 1970年以前 | EX-200 | 高電圧トランスが油絶縁式 |
3 | 東京芝浦電気(株) | 1970年以前 | EXS-2型 | 高電圧トランスが油絶縁式 |
4 | 理学電機(株) | 1970年以前 | RFシリーズ | 高電圧トランスが油絶縁式 |
PCB含有コンデンサーを使用した溶接機(一般社団法人日本溶接協会)(PDF:180KB)より確認できます。
その他のメーカーや型式は、直接製造メーカーへ問い合わせてください。
低濃度PCB廃棄物は、環境大臣による無害化処理認定を受けた全国の事業者等により適正に処分が行われています。
廃棄物処理法に基づく無害化処理認定施設について(環境省)
PCB廃棄物が搬出されるまで、環境省令で定める技術上の基準に従い、保管しなければなりません。
毎年度PCB廃棄物の保管及び処分の状況について届出が必要です。
廃棄物の移動や、承継の際も届出が必要です。
神戸市:ポリ塩化ビフェニル(PCB)に関する届出(kobe.lg.jp)
低濃度PCB廃棄物は2027年(令和9年)3月31日までに処分することが義務付けられています。
事業場から新たに高濃度PCB廃棄物が見つかった場合は、至急神戸市へ連絡してください。
PCB廃棄物を保管する場合、事業者は特別管理産業廃棄物管理責任者を設置する必要があります。
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