最終更新日:2024年3月27日
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・神戸市と生活協同組合コープこうべとの連携協定の締結
~子育てしやすい環境づくりに向けて~
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司会:
それでは、定刻となりますので、ただいまより、神戸市と生活協同組合コープこうべの子育てしやすい環境づくりに向けた連携協定の記者会見を開始いたします。
本日の会見は、全体を含めまして45分を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、最初に会見出席者を御紹介いたします。
生活協同組合コープこうべ、岩山利久組合長理事でございます。
岩山組合長理事:
よろしくお願いいたします。
司会:
久元喜造神戸市長でございます。
それでは、久元喜造神戸市長より本日の御挨拶をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
久元市長:
それでは、着座のままで失礼いたします。
今日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございました。
このたび生活協同組合コープこうべさんと神戸市との間で、子育てしやすい環境づくりに向けた連携協定を締結いたしました。具体的な取組は、早速4月、新年度からスタートをいたします。
今日はコープこうべの岩山利久組合長理事にお越しをいただいております。岩山さん、どうもありがとうございます。
改めて御紹介する必要がないかもしれませんし、また後ほどお話もあろうかと思いますが、生活協同組合コープこうべさんは、1921年に神戸で誕生して以来、地域に根づいた活動に取り組んでおられまして、コープさんというふうに親しまれております。神戸市民の生活を支えていただいていると言ってもいいと思います。
石油、オイルショックを契機に、神戸市とコープこうべさんは、1980年に緊急時における生活物資の確保のための協定を締結いたしました。これが非常に大きな形で生きたのが震災のときでした。コープこうべさんからたくさんの食料や生活物資が各被災家庭、困っておられる方に配送をいただいて、神戸の復興に大きな力を与えていただいたところです。
2011年からは宅配時のシニア世帯の見守りにも取り組んでいただいております。さらに、組合員の方を中心としたサークル活動として、子ども食堂や子育て支援の取組も行っていただいているところでして、子育てサークルの活動を支援する子育て広場、あるいは乳幼児をはじめとする親子向けのイベントなどが実施をされております。この4月からはファミリー・サポート・センター事業にも取り組んでいただく予定です。
そういう中で、神戸市は、この4月からこどもっとひろばを児童館、今ある児童館をこどもっとひろばとして、共通のロゴでさらにこれを活性化させていこうという取組をスタートすることになりましたけれども、このたびの連携協定では、ゼロ歳のお子さんがいる世帯の保護者がこどもっとひろばに、初めて利用される際に、はじめておでかけギフトをプレゼントしていただくと。こういう事業を4月からスタートをしていただくことになりました。
こどもっとひろばは、妊娠期から子供さんが18歳まで利用することができる子育て支援施設でして、中学校区に1つ以上、市内に120か所あるわけです。これはそれぞれ児童館の名前を冠しているわけですけれども、児童館というと、小学生が行くと、小学生向けの学童保育しかやっていないというようなイメージが従来ありましたので、児童館が丸々児童館という名前は、これはそのまま残しながら、全体をこどもっとひろばという愛称で共通化することにいたしました。
これがこの共通のロゴですね。またこれは後で説明をしてもらいます。
この4月から、子育て支援の責任者である子育てチーフアドバイザーという名称で全館に配置をいたしまして、妊婦さんや乳幼児に関する相談の体制を強化いたします。気軽に立ち寄っていただけるように、開館中は毎日乳幼児の親子が参加できるプログラムを実施し、子育て仲間ができるなど身近な地域の取組の支援の拠点としていきたいと思っております。
120の児童館があるというのは神戸の子育て支援の拠点でありまして、非常に大きな強みですけれども、これをさらにアップグレードするということです。このアップグレードに合わせて、今回コープこうべさんからこういうプレゼントをしていただくということになったという発表を今日はさせていただきました。ぜひよろしくお願いを申し上げます。
司会:
ありがとうございました。
それでは、続きまして、岩山組合長理事より御挨拶を賜ります。よろしくお願いいたします。
岩山組合長理事:
コープこうべ組合長の岩山でございます。本日はこのような場を設定いただきました久元市長をはじめ神戸市の皆様、そして、お忙しい中多くの記者の皆様にも来ていただきまして、本当に感謝を申し上げたい。そのように思っております。
今回締結させていただきました子育て支援については、我々にとって本当にうれしいことであり光栄なことだというふうに考えております。
先ほど市長から説明がありましたとおり、神戸市様とは様々な協定を締結させていただいております。緊急時における生活物資確保に関する協定、そして、高齢者見守りの協定、そして、高齢者の生活、情報に関する協定等々を結ばさせていただいております。これらの協定については、市民、組合員の暮らしを守るという視点からも大変重要な協定であり、我々もしっかりとこのことについて取り組んでいきたい。そのように考えているということでございます。
さて、コープこうべは2021年に創立100周年を迎えることができました。100周年を迎えるに当たりまして、1万人を超える組合員、そして、職員と一緒にやって、2030年、私たちはどうありたいのかという論議を進めてまいりました。出た結論は、住み慣れた場所で安心して暮らし続けたい、そのようなことを目指して、一緒にコープこうべで、取り組んでいきましょうというような目標を頂戴いたしました。
この目標達成に向けて、私たちは課題を3つ整理させていただいております。
1つは買物を通じた暮らしの安心づくり。免許を返納しても、地域の小売店が撤退しても買物に困らない、いつでも生活に必要なものが手に入る。そういった状況づくりに取り組んでいこうということ。
2つ目は地域のつながりづくり。高齢になって、ひとり暮らしになっても独りぼっちにさせない。そして、また、皆さんが集う場を提供していく。そして、また、多世代が交流する、そういったものを企画していく。今、そういうことに取組を進めております。
そして、3つ目が環境、社会のためになる活動事業をどんどん促進していこうということでございます。環境については、いろんなことを市民の皆さんにも協力いただきながら進めておりますし、障害者雇用については、今、グループ全体で3.7%まで雇用率を上げてきております。要は障害のある皆さんに我々の施設に来ていただいて、ぜひ御一緒に頑張っていこうというふうな場づくりに努めているということでございます。
今回、神戸市の皆さんと御一緒に行いますはじめておでかけギフトについては、今整理しております課題の地域のつながりづくりに位置づけたいというふうに考えております。要は、子育てされている方が孤立しない。そして、孤独にさせない、そういった取組がこのギフトの中には詰まっているというふうに思っております。
ぜひこのことを通じて、私たちもしっかりと子育て世帯につながっていきたいというふうなことですし、それぞれの方が生き生きと子育てしていただく、そういうことに少しでも協力できればというふうに考えているということでございます。
今後につきましても、住み慣れたまちで安心して暮らし続けたい、この思いに沿って取組を進めてまいりますが、行政の皆さんと連携できる分については、我々、微力ですけれども御一緒に連携させていただきたい、そういうふうに考えておりますので、引き続きよろしくお願いしますということを申し上げて、私の挨拶としたいというふうに思っております。本日はどうぞ皆さん、よろしくお願いいたします。
司会:
ありがとうございました。
それでは、続きまして、こども家庭局長の中山、コープこうべの水倉様よりこの後の取組について御説明いただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
中山こども家庭局長:
こども家庭局の中山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、神戸市より連携協定締結の背景、それから事業の概要について御説明をさせていただきます。
こちらを御覧ください。このたびの連携協定につきましては、先ほどお話がありましたように、様々なつながりが希薄になる中で、子育て中の御家庭の孤立を防ぎ、身近な地域でサポートを受けながら、安心して子供を育てられる環境づくりに向けて、地域全体、事業者、そして自治体が一緒になって子育てを支えていこうと、こうした取組でございます。
こちらにございますように、乳幼児の保護者の育児の状況でございます。子供が大きくなるにつれまして保育園、あるいは幼稚園に通うようになりますけれども、2歳以下では約6割が在宅で子育てをしています。赤ちゃんと2人きり、外出は何かとハードルを感じて、ともすればずっと家の中で過ごしたり、1日誰とも話さなかったという方もいらっしゃると思います。在宅育児では、ちょっとしたことを笑い合ったり、悩みを誰かに聞いてもらう、そうした交流の機会が少ない可能性があります。
就学前の保護者のアンケートでも、子育てに関して悩んでいること、気になることは、発達のことや食事のこと、しつけや教育など、多岐にわたります。特に在宅で子育てをされている方で、交流の機会が少なければ、このような不安や悩みを相談する機会がなく、孤立した育児になってしまいます。
そこで、神戸市では2023年2月にリニューアルオープンしたこべっこランド、そしてこべっこあそびひろばに加えまして、乳幼児健診などの際に気軽に立ち寄っていただけるよう、全ての区役所に整備したおやこふらっとひろば、そして市内120か所、身近な地域にある児童館など、これまで0歳児から御利用いただける施設の充実に取り組み、そうした場で子育ての相談や仲間づくりができるよう取り組んでまいりました。2024年度には、新しくこべっこウェルカム定期便を始めます。毎月おむつやミルクなどの育児用品をお届けする際に、配達員が支援情報の案内やお声かけをして、新しくお子さんが生まれた御家庭を見守っていきます。
子育ての不安の解消や孤立した育児の防止に向けましては、行政だけではなく企業、大学、NPOや地域団体、市民の方など様々な方が連携して、まち全体で子育てを支えるつながりをつくっていくことが大切だと考えております。こうした地域や支援とつながる場として、市内に120館あり、神戸の強みである児童館の機能強化に取り組んでいます。
先ほど市長のほうからもお話がありましたように、学童保育など、小学生が利用する場というイメージがございますので、0歳から御利用いただきやすいように愛称を、子供の意見も取り入れながら、公募で、こどもっとひろばといたしました。それから、こどもっとひろばで何ができるかというのを分かるように、こちらにありますようにピクトグラムで分かりやすく、子育て相談ができるだとか、カフェがあるだとか、そうしたことを示す共通の看板を全館に設置いたしました。4月からは、子育て支援の経験が豊富な保育士などの専門家を子育てチーフアドバイザーとして全館に配置をいたしまして、毎日、小さいお子さん向けのプログラムを実施してまいります。プログラムに参加いただけなくても、自由にいつでもお越しいただき、おもちゃや絵本で遊んだり、子育て相談ができます。また、子育て中のお父さん、お母さんと出会って情報交換をしたり、つながりができたり、交流の場としても御利用いただきたいと考えております。
このような環境を整える中で、このたび生活協同組合コープこうべ様と連携し、親子の笑顔があふれる子育てしやすい環境づくりに向けて、新しくお子さんの誕生を祝福する、はじめておでかけギフトを4月からスタートいたします。
このギフトは、0歳のお子さんがいらっしゃる方が、こどもっとひろばにお越しいただいた際にお渡しをいたします。孤立しがちな在宅子育て家庭に、0歳のときからこのような場があることを知っていただくことは、非常に大切だというふうに考えています。このギフトを受け取りにこどもっとひろばを訪れていただき、ちょっとした悩みを子育てチーフアドバイザーや、それから子育て仲間と出会うことで話していただき、相談を気軽にできる環境につながることで、子育ての不安が少しでも解消し、お子様との大切な時期を楽しんでいただけるきっかけとなればというふうに思っております。
具体のギフトの内容につきましては、このたび素敵な御提案をいただきましたコープさんからお話をいただきます。水倉さん、よろしくお願いいたします。
水倉氏:
このたび、この施策の実務を担当させていただいておりますコープこうべの水倉と申します。よろしくお願いいたします。
私からは、まずグッズの御紹介をさせていただきます。今回、子育ての不安や悩みをおうちで1人で抱え込むことがないようにという願いを込めて、お出かけしていただきたいと、こちらのおでかけグッズを3品御準備させていただきました。
まず1品目は、神戸市オリジナルデザインのランチボックスです。こちらは、コープこうべでは食の安心や安全を大切にしていることもあり、食に関するグッズを作成させていただきました。神戸市のこどもっとKOBE、それからコープこうべのキャラクター、コーピー、CO・OP共済のコーすけをデザインしており、とてもかわいらしいデザインで作成させていただきました。ぜひ、こちらにお弁当やおやつを入れていただいて、お出かけをしていただければうれしいと思っております。また、こちらは密封性も高いので、離乳食などの固形物でないものなども入れていただけます。
そして二品目に、コープこうべのキャラクター、コーピーをあしらったサーモボトルを御準備いたしました。こちらはちょっとしたお出かけの際にも持ち運びがしやすいようなミニサイズとなっております。外出先でミルクを作る際のお湯を持ち運ぶボトルとしてもちょうどよいサイズ感となっております。
三品目は、おしりふきを2つです。こちらは赤ちゃんの肌にも優しい素材で、コープこうべでも人気の商品となっております。赤ちゃんを連れてのお出かけは、正直大変なことが多いかと思いますが、ぜひ、気候のよい日にはお友達や御家族とお出かけを楽しんでいただければと思っております。
少し、私自身のお話をさせていただきますと、私は育児休暇を取得して、2人の子供の出産と育児を経験しました。その際、外出ができないことが続いたり、おうちで子供と2人の時間が続いたりすると、まるで世界から自分だけが取り残されてしまったような孤独感を感じたりとか、不安に感じることがありました。子育てをしていると、そういった不安感というのが、多かれ少なかれ感じることがあるかもしれませんが、そういった孤独感を少しでも減らすことができるようにという願いを込めて、今回、神戸市へグッズを御提供させていただきました。はじめておでかけギフトをきっかけに、子育てをもっと楽しんでいただければと思っております。
次に、神戸市におけるコープこうべの子育て支援の取組を御紹介させていただきます。コープこうべでは、住み慣れたまちに安心して暮らし続けたいという願いを実現させるために、神戸市においても様々な子育て支援の事業や活動を行っております。
まず、宅配サービスでは、兵庫県と大阪北部で約49万件御利用いただいており、そのうち神戸市では12万件の方に御利用いただいております。子育て層に人気の離乳食や子育てグッズも数多く取りそろえており、多くの子育て層の方に御利用いただいております。このほか、小学生向けの放課後保育サービスのTerakoyaや、保育園のどんぐりっこなども運営しております。子ども食堂や親子向けイベントも活発に行っており、子育てひろばでは市内のコープ店舗16か所で開催しております。このように、今まで行ってきた子育て支援のノウハウを生かして、神戸市との取組に協力をしていければと思っております。
次に、今後の展開の可能性について御紹介をさせていただきます。今回、神戸市よりこどもっとひろばのさらなる活用を行っていることをお聞きして、はじめておでかけギフトに限らず、こどもっとひろばが子育て支援拠点としてたくさんの方に御利用いただけるような施設となるように、神戸市とともに協力して検討していきたいと思っております。
また、これからの相談とはなりますが、こどもっとひろばで実施される様々なプログラムの1つとして、離乳食の講座を開催することができないかを検討しております。コープこうべでは、子育てひろばなどで離乳食の講座を開催しており、御利用者からは非常に御好評をいただいております。離乳食に悩まれる方が多い中で、コープこうべの商品は、安心・安全、かつ簡単に調理できることもあり、SNS上でも人気で、とても興味を持たれている方の多い商品となっております。親子の笑顔があふれる施策として、今後、神戸市とともに検討を進めていければと考えております。
以上、コープこうべからの紹介です。ありがとうございました。
記者:
2点ありまして、1点目が、数々の団体であったり事業者さんがある中で、コープこうべさんと今回連携して、このおでかけギフトのプレゼントという事業に取り組もうと思われた、その、コープこうべさんを選定された理由というのを伺いたいです。
久元市長:
もともと、先ほど御説明いただきましたように、コープこうべさんは3年前に100年ですね、100年の歴史がある、神戸に本当に根づいた団体で、コープさんということで親しまれていまして、最近は子育て支援などについても、水倉さんから説明いただきましたように、大変充実した活動を展開しておられます。
そして今回、こういうすてきな商品を提供していただけるというのはコープさんからいただいた提案です。もう、我々としては非常にありがたいということで、私どもから何かを提案して、幾つかのところから提案をいただいたということではなくて、コープこうべさんから、ぜひこれを、プレゼントとしていただけるという提案をいただいたので、こんなにありがたいことはないということで、連携協定の締結に至ったということです。
記者:
ありがとうございます。今のお答えに関連して2点目の質問なんですけれども、もともとこのお出かけを促進するようなギフトを提供したいというふうな市の考えがあったというわけではなくて、コープこうべさんからそのような御提案があって、初めて決まった形ということなんでしょうか。
久元市長:
そうです。
記者:
1つは久元市長にお尋ねなんですけれども、このたびのコープこうべのギフトについては、こどもっとひろばへ訪れた方へ、0歳児家庭へのプレゼントということなんですが、新年度の事業で言いますと、ウェルカム定期便など子育て世帯にそういうものを届ける事業もあって、例えば、こちらの事業でそういうギフトを渡すということも可能だったんじゃないのかなと思うんですが、こどもっとひろばのほうで渡すというのは、やっぱりこどもっとひろばの利用を強く促したいからというお考えでよろしかったですか。
久元市長:
先ほどお話ししましたように、毎月おむつとかミルクなどを配達員が配送して、そして、いろんな困り事があれば配送員もお聞きをして、そして、必要があればいろんな相談などにつなげていくということをやりますけれども、あわせて、やっぱり先ほど水倉さん御自身の御説明にもありましたように、家の中で赤ちゃんと、あるいは小さい子供さんとずっと2人きりでいるということになると、どうしても孤立してしまうことになりますので、やっぱり外に出かけて、そしていろんな相談をしたり、一緒に活動する場というのが求められてきたと思うんですよね。
神戸にはもともと児童館があって、120館あって非常に大きな神戸の子育ての強みなんですが、この児童館をもっとそういう子供さんが生まれたばかりの御家庭にも、若いお母さん、若いお父さんにも子供さんと一緒に来ていただいて、そしていろんな相談を受けたり、あるいは一緒に活動していただくということがやっぱり求められていると従来から感じてきましたので、この4月から児童館をこどもっとひろばということでグレードアップするということにしたわけです。両方の対応が要ると考えました。
記者:
ありがとうございます。
今日、御説明の中で何度もあった神戸市の児童館120施設ということなんですが、これはやっぱり政令市平均でかなり多いという理解でよろしいんでしょうか。
中山こども家庭局長:
京都市が1番多くて、京都に次いで2番目というのが神戸市でございます。
記者:
ありがとうございます。
あと、岩山理事にもお尋ねしたいんですけれども、このギフトはコープこうべ側からの提案だという御説明があったんですが、これは無償でこどもっとひろばに来られた世帯に配られると聞いているんですけれども、すごい思い切ったことかなと思うんですが、コープとしてそこまでするメリットというか、意義は何だとお考えでしょう。
岩山組合長理事:
我々、兵庫県、北摂と絡んでしか活動できない組織であるということです。要はそこの県民、市民の方含めて、みんながいきいきと暮らしていただくということを非常に大事に思っているということからすると、我々は子育てひろばというのをやっておりまして、子育てをされていてそういう場に来ると、すごいいきいきと明るい笑顔で活動もされているということです。そのきっかけになるものを用意して、そういったことを応援したいというのが第一にあるということでございます。
我々はそういう一人一人に寄り添って、そして、元気にしていく役割がコープにはあると認識しておりますので、そのことをポイントにして、今回、提供に至っていると、お声をかけさせていただくに至ったということでございます。
記者:
ありがとうございます。
あと1点なんですが、この連携協定を結ばれてギフトを提供する事業なんですけども、これはどれぐらいやっていくおつもりで考えていらっしゃるのでしょうか。
久元市長:
まずは1年間を考えておりますが、初めから1年でということではなくて、神戸市としてはその後も続けてお願いできればと思っておりますが、それは今決まっているわけではありません。我々としては、できれば続けていきたい、続けていっていただければと思っております。
記者:
岩山理事は今のお話でいかがでしょうか。
岩山組合長理事:
もちろん市長のおっしゃるとおり、我々もよっぽど経営をしながら何か問題が出ない限りは当然継続ということをベースに考えていきたいと思っています。まず1年しっかりとやってみてというようなことからだと思います。
記者:
局長に伺いたいんですけど、まず、今、最新の数字で0歳児のいる家庭というのはどれくらいいらっしゃるのかというのと、また現状、今も児童館は0歳児の保護者の方が利用可能だと思うんですけど、実際に利用というのが現状でどれぐらいあるものなのでしょうか。
中山こども家庭局長:
人数につきましては、出生数9,000人程度でございますので、0歳児のおられる家庭は、転入の方ももちろんおられますけれども、すいません、正確な数字はちょっと今持ち合わせておりませんが、世帯数はすいません、分からないんですけれども、出生数と同じぐらいの世帯がおられるのではないかと思っております。
それから、児童館の利用につきましては、基本的に今も0歳のお子さんも来ていただけます。ただ、やはり2歳とか3歳向けのプログラムが少し多かったということもありまして、0歳の方に来ていただけるというところが、なかなか児童館としては弱かったところかなと思っております。今回、こうした通りがかりでも分かっていただけるような看板を作ったり、あるいは子育ての相談がいつでもできるような子育てのチーフアドバイザー、今日も来てくれているんですけども、チーフアドバイザーがいていつでも相談ができるといったことをする。
あるいは乳幼児向け、ベビーマッサージとかやはり小さな子供さんがおられる方がきっかけとなるような魅力的なプログラムをつくっていきたいというふうに考えております。
記者:
ありがとうございます。
コープこうべさんになんですけども、今回のプレゼントというのは大体何セットぐらい既に用意されているんでしょうか。
水倉氏:
今回、最初に作成させていただいたのは出生数の約半分の4,000なんですけれども、今回、こどもっとひろばに受け取りに、対象の方全ての方にお渡しできるようにということで準備を進めていきたいと思っております。
記者:
先ほどお話に出ました0歳児向けのプログラムですかね、こどもっとひろばの。もし具体的に決まっているようだったら教えていただいてもよろしいでしょうか。
中山こども家庭局長:
これについてはそれぞれ児童館が工夫をしてやっていきますので、これというところが決まったものではなく、様々な取組をしております。例えば現在も、妊婦のときから来ていただけるようなマタニティヨガであったり、ベビーマッサージであったり、パパのための子育て講座などもやっておりまして、そうした各児童館が様々な取組を工夫しながら行って、今後もさらに充実させて行っていきたいと考えております。
記者:
ありがとうございます。
これまでチーフアドバイザーのような方たちというのはいらっしゃらなかったんですか、各児童館って。
中山こども家庭局長:
それぞれに児童厚生員といいますか、職員はおりました。ただ、午前中の事業が中心ということで、午前の相談に応じる方はおられたんですけれども、今回、常勤の職員としてこの子育てチーフアドバイザーを配置させていただいて、いつ来ていただいても相談に乗れるという体制をしっかりとつくっていきたいと考えております。
記者:
4月から夕方までいらっしゃるということなんですか。
中山こども家庭局長:
そうです、はい。
記者:
なるほど、分かりました。
すいません、あと、コープさんにお尋ねしたいんですけれども、宅配サービスなんですが、これは何歳の家庭にこのような宅配サービスって、何か具体的に教えていただいていいですか。それが神戸市内で12万件という理解でよかったでしょうか。
岩山組合長理事:
子育て世代を応援していこうという宅配のサービスについては、1歳未満のお子さんを育てる家庭は配達料無料で、買物に行きづらいだろうということで無料にさせていただいています。1歳から6歳までのお子さんを育てておられる方については配達料が半額というサービスということで、6歳までの家庭の皆さんについてはそういったサービスで買物を支援しているという現状でございます。
記者:
ありがとうございます。
すみません、それが神戸市内で何件になるというお話ですか。
水倉氏:
宅配を利用されている方のうち、育児サポートを受けて利用料の優遇を受けている方というのが16%ぐらいとなっておりますので、神戸市の12万件のうち約16%ほどが子育てサービスのサポートを受けて利用されているということで、すいません、ちょっと正確な数字が今分かりかねるんですけれども。
記者:
岩山組合長理事に伺いたいんですが、今回、コープさんのほうから神戸市にアプローチされたということで、県内の中で神戸市をまず選ばれた理由と、今後、県内の各自治体にもこういった取組を広げていくお考えはどうなのか、そこも教えてください。
岩山組合長理事:
神戸市では組合員の世帯加入率が7割ですので、我々は市民イコール組合員という感覚がまずあるということです。そこのやっぱり子育て応援していこうというのをまず最初にやりながら、前段に申し上げたとおり、その流れをもう1回しっかり検証して、他市へ広げる可能性があれば広げていきたい、これを前向きに考えているのは事実でございます。まずは神戸市の皆さんとやりながらということをベースにしたいということです。
形が少し違うんですけども、違う形では、今、大阪の池田市、宝塚市、丹波市、丹波篠山市、たつの市、この5つの行政でも、形は違うんですけれどもさせていただいているということです。こういう児童館と連携したというのは神戸市さんが初めてになります。
記者:
それらの今挙げていただいた自治体に関しては、これを配るけれども、その配る先、配る元が児童館ではないという理解で合っていますか。
岩山組合長理事:
出生届を出されるときにお渡しをするというふうな形にさせていただいています。それも子育てを応援するという意味は変わりませんけども。
記者:
商品自体は、これは神戸オリジナルでという理解で合っていますか。
岩山組合長理事:
はい、神戸オリジナル、神戸だけはこれです。
記者:
分かりました。
あと、今回、児童館に来てもらった人に渡すという、先ほど久元市長も御説明がありましたけども、そのときに、コープこうべとしてのサービスを周知するような何か例えば資料は同封するのでしょうか。
岩山組合長理事:
先ほど申しましたとおり、子育てを応援していこうという組織なので、宅配のサービスについては1歳未満の方は無料にさせていただきます、6歳まではこうですというような宅配サービスの案内は入れさせていただきます。それとあと、共済についても、子供さんの保障が大変充実しておりますので、そこについても入れていきたいということと、あと、離乳食に関するパンフレットも同時に入れていきたいなと。
あんまりたくさん入れると読み切れないので、この3つぐらい、応援できるものを用意して、3通ぐらいを入れていこうと、今、準備しているということでございます。