最終更新日:2024年9月24日
ここから本文です。
司会:
それでは、定刻となりましたので、ただいまより、空港国際チャーター便の就航につきまして、大韓航空と神戸市の共同会見を開始いたします。
なお、本日の会見時間は、質疑応答を含めて30分程度を予定しておりますので、進行に御協力をお願いいたします。
それでは、まず初めに、会見出席者を御紹介いたします。
李碩雨大韓航空日本地域本部長でございます。
久元喜造神戸市長でございます。
それでは、久元喜造神戸市長より御挨拶及び神戸空港新ターミナルビルの整備状況につきましての御説明をさせていただきます。市長、よろしくお願いいたします。
久元市長:
今日は、大韓航空さんの神戸空港国際チャーター便への就航計画の表明の発表をさせていただくことになりました。お集まりいただきましてありがとうございます。また、今日、大韓航空、李碩雨大韓航空日本地域本部長に御出席をいただいております。今日は、本部長、お越しいただきましてどうもありがとうございました。今日は、神戸空港への大韓航空さんの就航計画を共同で発表させていただくことを神戸市としては大変ありがたく感じております。
それでは、私から、前半ということで、神戸空港の今の整備状況につきまして、座って説明をさせていただきます。
神戸空港ですけれども、2025年の春の供用開始を予定しております。供用開始まで残り約半年ということになりました。様々な外部環境の変化はこの間あったわけですけれども、おかげさまで工事は着々と進められております。新しいターミナルビルの建設、そして、エプロンを拡大いたしまして、駐機スポットは10スポットから15スポットへの拡張を行っているところです。完成時期は2025年3月ということで、延べ床面積は1万8,700平米、2階建てになっております。神戸空港のこのサブターミナルは神戸の新たな玄関口となります。新しいターミナルのロビーは開放感のある吹き抜け空間とともに、木材利用を、あるいは木々を配置いたしまして、緑と木に包まれた温かい空間となることを予定しております。今後確実に新ターミナルビルや駐機スポットの拡張を進めまして、2025年春の供用を開始し、国際チャーター便の就航をぜひ実現したいというふうに考えておりました。
そのような中、今回、大韓航空さんが神戸空港への就航計画をこれから発表されることになります。改めまして、このたびの運航計画の表明に対しまして、大韓航空の皆様に対し心から感謝を申し上げまして、私の説明、取りあえずの説明とさせていただきます。
司会:
ありがとうございました。
それでは、続きまして、李大韓航空日本地域本部長より御挨拶、御説明を賜ります。どうぞよろしくお願いいたします。
李日本地域本部長:
ただいま御紹介いただきました大韓航空日本地域本部長の李碩雨でございます。今日はこの盛大な場をつくっていただきました久元市長をはじめ関係者の皆様に感謝申し上げたいと思います。
それでは、簡単に大韓航空の概要と神戸線の運航計画を申し上げたいと思います。
大韓航空は1969年に設立しました。ちょうど55年の歴史を持っている会社であって、今飛行機は159機、今その中で旅客機が136、貨物機が23機を持っている会社でございます。
従業員は、海外を含めて約2万人ぐらいの従業員がいます。これは大韓航空が持っている航空機の旅客機が並んでいるんですけれども、大型機材の中ではA380から、下にあるA321neoという新しい機材があるんですけれども、今後は日韓路線もしくは短距離路線の主力になる飛行機はA321neoになります。
我が社は貨物機も23機今持っております。
簡単に大韓航空の1月から6月の実績を申し上げたいと思います。今売上げは4,413億円になって、その中で国際線の旅客とか貨物が一番大きな占有を持っております。ほかのアメリカとか中国、日本の大手航空会社は大体旅客機を中心に運用しているんですけれども、大韓航空は旅客と貨物を中心に今運用している会社です。その中で、ちょっと特別なものは、国内線の占有率が僅か3%ぐらいしかないとのことです。ほかのアメリカとかヨーロッパ、日本の航空会社は大体大きい何十%を示している国内線が、あまりにも実績がない。この小さい国で運航している航空会社としては、国際線がどのぐらいか大事かを示している資料の1つかなと思っております。
その中で、今、大韓航空は来年、神戸空港に国際線が入港できるようになっていることを聞いて、約半年前から国際線の就航準備をいたしました。大韓航空は神戸空港に2025春年から毎日運航することを計画しております。路線はソウルから神戸、運航は準備ができ次第に、できる限り早く、2025年春から運航したいと思っております。先ほど申し上げたA321neoという新しい機材、大韓航空はその機材をビジネス8席、エコノミー174席で運用しておりまして、今ちょっと金浦-羽田とか運用している機材の1つです。321neoとか、同じぐらいの機材を想定して今準備をしております。
なぜ大韓航空は神戸線を大事にして検討しているかを申し上げたいと思います。もちろん関西空港があって、今、韓国から毎日結構なペースで関西空港を運用しておりますけれども、神戸は関西空港とはちょっと違う魅力があると思っておりまして、この両者のエリアが、こちらには兵庫県とか京都、徳島とか書いておりますけれども、それ以外でも、いろんな地域からも利用できるし、神戸からいろんなビジネスマンなり観光の方が神戸空港を利用して世界に行けるようになると確信しております。
大韓航空は旅客だけでも世界33か国100都市へ今運航しておりまして、今後は、大韓航空はアシアナさんとの合併を今推進しておりまして、大韓航空の子会社のジンエアーさんは韓国のLCCのエアプサンさんとかエアソウルと合併を今推進しております。今後はもっといろんな都市に行けるようになると確信しております。
就航路線をちょっと見せようと思います。
今現在、大韓航空は日本の12都市を運航して、12の空港を運航しておりまして、10月からは長崎を新規就航しますので、日本の13の空港を運航することになります。いろんな路線をソウルから、釜山から、チェジュ島から今運航しております。
今、大韓航空が就航しているいろんな路線であります。日本だけじゃなくて、アジアとか欧米とかヨーロッパとか、いろんなところを運航しております。
最後になりますけれども、大韓航空は神戸線を大事にしながら、ちょっと考えているのは、先ほど、13の日本の路線の中で、国際線として大韓航空が初めて運航している空港がたくさんあります。例えば札幌路線、千歳は1989年6月ですけれども、初めて国際線を運航しているのが大韓航空なんです。岡山も大韓航空は国際線として初めて運航しました。青森もそうしました。それと同じく、神戸線も大韓航空が初めて運航して、確実にお客さんが便利に利用できるように考えたいと思いますので、御協力をよろしくお願いします。カムサハムニダ。
記者:
李本部長と久元市長にそれぞれお伺いしたいんですが、まず、李本部長に3点ほど伺いたいと思います。
今回、神戸就航の決め手になった要素というのを教えていただけたらと思っております。神戸のポテンシャルであるとか、将来性であるとか、あと、どういった需要、利用を見込んでおられるのかというところを、そこをまず教えていただけますでしょうか。
李日本地域本部長:
私は、個人的な話をすれば、2008年から2010年に神戸に住みました。神戸の須磨区に住んでいて、神戸の魅力というか、それをある意味ではよく知っていると思います。神戸はビジネスがあって、観光もできる。山があって、海があって、いろんな意味でポテンシャルはたくさん持っているところだと思います。ただ、韓国ではちょっと知られていない部分が多くって、最初、どのぐらいお客さんが乗っていらっしゃるかは未知数ではあるんですけれども、私は、ポテンシャルは物すごく大きいと思いまして、我々の能力を生かして、神戸線をもっと何か、神戸線にたくさんのお客さんが乗っていらっしゃるように頑張りたいと思っております。
記者:
ありがとうございます。
2点目なんですけど、今回の就航計画の詳細について伺いたいと思います。便数であるとか時間帯であるとか運賃であるとか、あと、販売方法、このあたりというのは、現時点で決まっていることがありましたら、よろしくお願いいたします。
李日本地域本部長:
そうですね。まだ正式的に政府の認可が今下りていないところですので、正確にはちょっと申し上げにくいんですけれども、基本的には、私は、午前と午後1日2便ぐらいは運航してもらいたいと思っております。時間帯は、具体的には仁川のスロットとか神戸空港のスロットの問題がありますので、それは具体的には言えないんですけれども、基本的には午前、午後1便ずつ運航することで準備をしております。
販売は基本的にチャーター便ですから、旅行会社を通じてやることもあるんですけれども、個札販売が今できることですから、できる限りは個人のお客さんとかビジネスのお客さんがたくさん乗ってくださるようにしていただきたいと思います。
記者:
ありがとうございます。
1日2便というのは、1日2往復という理解でよかったでしょうか。
李日本地域本部長:
そうですね。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
もう1点なんですけれども、今回あくまでもチャーター便ということにはなるんですが、実際いつまで、どの時期まで運航をされる予定なのかを教えていただきたいと思います。2030年前後には国際定期便の就航も神戸空港でできるようになるわけですけれども、そこまで見据えておられるのかというところを教えていただけますでしょうか。
李日本地域本部長:
私は今まで、先ほども札幌線が35年前から、青森線が30年前から運航して、大韓航空としては、一度運航するところは、特別なことがなければずっと運航する計画で、当然神戸線は本当に大事な路線になると私は確信しておりますので、定期便になるまではもちろん、定期便になったとしても、もっとできる限りは増やしていただきたいと、私は、個人的には思っております。
記者:
ありがとうございました。
すいません、久元市長にお伺いしたいと思います。今回初めて国際チャーター便の名のりを大韓航空さんが上げられたわけですけれども、かねて、神戸市はやはり大阪とか京都に比べてインバウンドがちょっと少ないという課題があったかと思うんですが、今回の国際チャーター便就航に期待をされる点、期待感について教えていただけますでしょうか。
久元市長:
まず、3空港懇談会の決定によりまして、2025年に国際チャーター便の就航、2030年に国際定期便の就航ということが、これが認められたということですね。それが、こういう形で、来年大韓航空さんが就航計画を発表されたということは、神戸市としては大変期待をしております。ありがたく思っておりますし、今、李本部長から神戸のポテンシャルの評価をしていただいて、そして、これをこれからも、ずっと運用を続けていきたいというお話がありましたから、大変ありがたく思っております。
今のインバウンドのお話ですけれども、神戸空港の利活用ということについては、これは3空港一体的に、関西エアポートさんが自主的に運用していただいて、3空港をいかに賢く使うかが関西全体の発展につながるという形で、これは関西全体の1つのコンセンサスだと思いますから、今のお話でいうと、神戸のインバウンドを大阪、京都に比べてどうこうというよりも、今回の大韓航空さんの就航計画が、神戸の発展、神戸経済の発展のみならず、関西全体の発展につながっていくよう期待をしたいというふうに思います。
記者:
ありがとうございます。
あと、来年、2025年というのは日韓国交正常化60周年であるとか、神戸市にとってみますと、仁川広域市との姉妹都市提携15周年、大邱広域市とも親善の提携の15周年、節目の年になるかと思うんですけれども、何か例えばこのチャーター便を機に、訪問団であるとか、そういった計画というのは、現時点でいかがでしょう。
久元市長:
今日この就航計画が発表されたわけですから、これを踏まえて、できるだけ早く、国際チャーター便が就航した後、仁川、あるいは、仁川、大邱との間への訪問ということはこれから具体化させていきたいと、ぜひ具体化させていきたいというふうに思っています。
記者:
最後に1点、すいません。今回、韓国との空路が開けると、道が開けるというところになりましたけれども、ほかに国際チャーター便の誘致というところで注力されているエリアがございましたらお願いします。
久元市長:
これは誘致活動ですので、これをあまりつまびらかにすることは適当ではないというふうに思います。もちろん神戸空港の滑走路の延長が2,500メートルということですから、これを前提にした誘致活動を行ってきましたけれども、今回こういう非常に有意義な形で大韓航空さんが就航計画を発表していただいたことは、その成果が実ったということでもあると感じております。
記者:
李さんにちょっと1点。先ほど説明の中でもあったんですけど、もう少し詳しくお伺いしたいことが1点ありまして、大韓航空さん、既に、関西空港に向けてもかなり多数の便数を飛ばしていらっしゃると思います。その中で、ある種、関西という同じくくりの中で、2往復の想定をされているということですけれども、神戸に定期チャーター便を出すというところで、そこで何かどういうふうなすみ分けというか、関空とはこういうところで差をつけられるんだというようなお考えありましたら、詳しくお伺いできればなと思います。よろしくお願いします。
李日本地域本部長:
おっしゃったとおり、関空には、我々は、ソウルから関空まで毎日、今は6便運航しておりまして、かなりの便数ではあるんですけれども、私は関空と神戸は両方運用できると考えております。関空と神戸の間の距離は1時間ちょっとかかると思いますけれども、今まで関空に入って、大体韓国のお客さんって、3泊4日とか2泊3日とか、今、観光のスケジュールが多いんですけれども、なかなか神戸になり、神戸の姫路になりちょっと足を運ぶことが難しかったお客さんも結構いらっしゃるし、いろんな意味で、我々は、関空に入って神戸からお客さんが出るとか、神戸から出発して韓国に戻るとか、いろんなこともありますし、今、ビジネスも、もっと羽田空港を利用するお客さんが、神戸空港を利用して、仁川を経由して世界につなげることも結構あるんじゃないかなと思っておりまして、神戸空港の将来性というか、ポテンシャルはたくさんあるんじゃないかと私は思っております。
それで、関空を減らして神戸を運航するとか、それは全くなくて、関空を維持しながら、神戸をもっと活性化することで考えております。
記者:
分かりました。
では、関空の需要も維持しつつ、新しく神戸の需要を開拓していけるというお考えということでよろしいですかね。
李日本地域本部長:
もちろんそうです。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
あと1点、久元市長にお伺いします。先ほどもおっしゃっていたように、神戸、兵庫だけではなく、関西へのというところでも大丈夫なんですが、ビジネス利用、国際会議も神戸は大きな会場を持っていたりして、そういった国際会議であるとかビジネスの利用も期待できることかと思いますが、観光という面でや、そういうビジネス利用の面で期待しているところを教えていただければと思います。
久元市長:
先ほども李本部長とお話をしていたんですけれども、観光はもちろん、先ほど、李本部長から姫路のお話もありましたが、3空港懇談会の議論でも、神戸空港のミッションというのは神戸以西の需要を取り込むことです。ですから、神戸だけではなくて、今お話がありました姫路あるいは明石、それから、淡路島、こういうようなところの事業をしっかり観光面では取り込んでいくということですね。そういう意味からいいますと、今回せっかくこういう就航計画を発表していただきましたので、神戸を含む神戸以西、そして、ひいては関西全体の魅力を、より一層私どもは力を入れて、韓国の皆さんに知っていただく、そういう努力をさらに加速していかなければいけないというふうに思っております。
もう1つは、観光とともにビジネスですね。ビジネスでは、やはり神戸は産業が集積をしていますし、また、医療産業都市も、様々な企業、研究機関、医療機関などが集積をする我が国最大のバイオメディカルクラスターですから、この医療産業都市と、そして、韓国の関連する企業、研究所などとの連携というのは大変期待ができる分野ですし、この分野では、この分野に限らず、アカデミアですよね。韓国の大学などの高等教育研究機関、そして、神戸にもたくさんの大学がありますから、神戸を含む関西の大学と韓国の大学との交流、それがビジネスにもつながっていくということを期待したいと思います。
もちろん国際会議も、相互に国際会議の機会が増えるということを、今回の路線就航計画によって、さらに増えることが期待をされると。先ほど李本部長からありましたように、関西空港との路線に加えて、神戸空港からの1日2便のチャーター便が増えるということは、これ、関西全体と韓国との交流のパイプが太くなることを意味することになりまして、これは関西全体にとっても大変大きな意義を有すると考えております。
記者:
すいません、お二人にお伺いします。25年の関西・大阪万博を見据えてのこの時期の国際チャーター便の就航だと思うんですけれども、万博への期待感だとか、万博にはどういう影響をもたらすのかというところをちょっと教えていただきたいです。
李日本地域本部長:
私から申し上げると、来年、2025年のエキスポがあることは知っておりまして、その機会に世界の方たちが仁川を経由して日本にいらっしゃることは、期待はしております。ただ、それだけで今、神戸線を運航するわけではなくて、その期待を含めて、今、これがなくても安定的に運用できる路線だと確信して運航する予定でございます。
久元市長:
大阪・関西万博に関空、関西空港経由から来られる方はもちろんたくさんいらっしゃいますし、そこがメインルートだと思いますが、神戸空港経由でも来られると。そして、仁川空港は世界とつながっていますから、神戸空港で、韓国の皆さんだけではなくて、それ以外の海外の皆さんが神戸空港経由で万博会場に行っていただくことは、大阪・関西万博への誘客という意味でも意味があるというふうに思います。
同時に、大阪・関西万博を契機として、それ以降においても、神戸空港を、その後も継続的に使っていただくという李意向が本部長から表明されていることは神戸にとって大変ありがたいことだというふうに感じております。
記者:
ちょっとどちらにお聞きしていいのか分からないんですけれども、今回の毎日運航で、午前、午後の往復2便ということなんですが、これは、何か素人目から見ると、定期運航と言ってもいいんじゃないかと思ってしまうんですが、これは、航空法とかの手続などに絡んで、そういうテクニカルなことをしてチャーター便にしているということなんでしょうか。
久元市長:
定期便とチャーター便の実際の運航上の違いというのは李本部長から御説明があるかと思いますが、神戸市の受け止めとしては、これはあくまでも国際チャーター便であって定期便ではない。定期便の就航は2030年からこれが認められることですから、神戸市の期待としては、今回の国際チャーター便の大韓航空さんの国際チャーター便が2030年の国際定期便の就航につながっていくことを期待したいと思っております。
李日本地域本部長:
今チャーターにするか定期便にするかは、国というか、それで定められているルール上になっておりまして、もちろん我々としては定期便で運航することが一番いいんですけれども、日本と韓国の間に、取りあえず国際チャーターという形で今運用できるようになっておりまして、細かい話をすれば難しいんですけれども、いろんなルールがあります。それで、取りあえず旅行会社を一定に使わないといけないとか、スロットはどうなるとか、いろんなことはあるんですが、ここまで説明をすれば長くなりますので、取りあえず今認められているのはチャーター線の運用だけ国が認めておりますので、それに従って我々は運航する予定です。
記者:
それで実績が出てくると、初めて国から定期運航便として認められるとか、そういうことになるんですが。
李日本地域本部長:
30年に定期便をすると今発表がありましたので、30年に、それ、定期便化が認められるんだったら、我々としても、そのときはまたスロットを正式に取って、定期便として運用することになると思います。
記者:
まず、ちょっと質問がかぶってしまうかもしれないんですけれども、神戸の決め手というところで、例えば北海道の地方空港でもチャーター便の動きがあった中で、大韓航空さんが結局断念されたということがあると思います。それの理由としては地上業務を担うスタッフさんの不足だったりとか、あと、航空燃料の供給不足というのが理由にあったかと思います。その中で、改めて神戸というところが選ばれて、かつ、1日に2往復されるところについて、もう少しお伺いできればと思います。
李日本地域本部長:
ちょっと私のほうから申し上げると、各地方空港、成田、羽田もそうなんですけれども、空港は今人手が足らなくて、航空燃料の問題とか、いろんな課題はたくさん残っております。今からも航空燃料の問題で、今、韓国から手を借りると言うんですけれども、韓国から燃料を積んで、今こちらで、こちらまで運航する飛行機も結構ありまして、グラウンドの人が足らないとか、課題がたくさんありまして、神戸空港もまだ国際線は運航していないので、人手が足らない。保安検査とか、いろんな課題がありました。ただ、神戸市の皆様との協力をちょっと得ながら、半年以上いろんな協議をして、少しずつ解決しておりまして、来年度はある程度運航ができるんじゃないかなと、期待を含めて、作業もたくさんしましたので、運航できると確信して、今、今日発表の場にいると思います。
記者:
ありがとうございます。
すいません、実際に使われる航空機なんですけども、先ほどおっしゃっていた数字でいくと、乗れる数としては180人ぐらいと。
李日本地域本部長:
今、大韓航空は、ビジネス8とエコノミー174の182席で運用しています。航空会社別にちょっと違うんですけれども、我々は182で運用しています。
記者:
神戸空港の就航に当たって、年間どれぐらいの数の利用者を見込んで、数字としては、いらっしゃるんでしょう。
李日本地域本部長:
基本的には、我々は、少なくても80%、85%以上のロードファクターを見込んで運用しないといけないかなと思いますし、そのぐらいはできるんじゃないかなと考えております。その計算をすれば何人ぐらいになるかは、ちょっと計算しないといけないんですけれども、そう思います。
記者:
李さんにお伺いしたいんですが、すいません、航空機の機材繰りの話もあるかと思うんですが、神戸に就航することによって、例えば減便になる国内の空港とかってある、国内の路線はあるんでしょうか。
李日本地域本部長:
いや、減便する計画はないし、我々は、機材が足らないことは、全世界の航空会社が今同じですけれども、来年度に、先ほど申し上げたA321neoが、地域によって投入される予定でもありますし、基本的には減便じゃなくて、今、増便のことを考えながら路線を運用したいと思っております。
記者:
大韓航空全体としても増便の御予定というか、増える時期であるということ。
李日本地域本部長:
そうですね。正直、アシアナさんとの合併のこともあって、タイミングをどう取るかはちょっと難しい面があるんですけれども、長い目で見たら日韓路線は増便を考えて今運用したいと思っております。
記者:
分かりました。
それと、神戸便に関しては、日本から韓国、あるいは、仁川から世界へという方と、あるいは、韓国から日本へという方と、どちらが需要としては多いというふうにお考え、想定されているんでしょうか。
李日本地域本部長:
私は大阪支店で4年ぐらい販売をした経験があるんですけれども、コロナ前だったら、インバウンドが6だったら、アウトバウンドとか4とか、そうなっていたんですけれども、コロナ後に、円安もあって、今8対2とか3対7とか、インバウンドの需要が多いんですけれども、いつか6対4とか5対5とか、神戸に住んでいる方の中で外国の方もいらっしゃるし、ビジネスマンとか、いろんな海外に行ける方もたくさんいらっしゃるんですから、目標としては5対5にしていただきたいと個人的には思っております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
あと、久元市長にお伺いできればということなんですが、2025年春の段階で、あと半年後とかですが、海外は何路線ぐらい就航されていればいいなという御期待なり御希望なりがもしありましたらということです。
久元市長:
今回大韓航空さんが就航することを決めていただいたということは大変ありがたいことだと思っております。初めから何路線ということではなくて、個別にしっかりと誘致活動を行っていきたいというふうに思っております。
記者:
仁川のハブ空港があって、そこから世界にということを結構今日の会見の中で強調されていたんですけれども、この国際チャーター便というのは、その先のいわゆる乗り継ぎは通常の定期便みたいに柔軟にできるような運用になるんでしょうか。そこ、もし決まっていましたらお願いします。
李日本地域本部長:
基本的には個札販売ができます。それで、仁川経由で販売することも可能です。
記者:
個札販売、個人向けの販売であれば、通常の定期便と同じで、仁川を経由してほかのエリアにというのは。
李日本地域本部長:
可能です。